経営戦略

事業ドメインとは?事業ドメインの意味を事例とともに解説

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ビジネスを始めるにあたって、事業ドメインの定義は大切です。 事業ドメインによって、ビジネスの方向性や競争相手が決定するためです。 でも、事業ドメインという言葉を聞いたことがあっても、ちゃんとした意味を知らないという方も多いはず。 ネットで検索しても、抽象的な表現でしか説明されていませんからね。 調べれば調べるほど、どんどん意味がわからなくなってしまいます。 この記事に迷い込んだアナタは、きっと他よりも具体的に事業ドメインについて説明することを期待しているでしょう。 そんなわけで、今回は事業ドメインの意味や重要性を事例を交えながら説明したいと思います!

1.事業ドメインとは

そもそもドメインとはどういう意味でしょうか? ドメインは日本語で言うと「領域」を意味します。 つまり、事業領域とは自分のビジネス(事業)の活動領域のことを指すんですね。 事業ドメインの決定では、自分のビジネスを、誰に・何を・どのようにして提供するかを考えます。 しかし、この説明で事業ドメインを理解できた方は、きっとこの記事には用なしのはずです。 それではお待たせしました。具体的な例で事業ドメインについて考えてみましょう。

1-1.事業ドメインの例

「あ~、この会社は事業ドメインをしっかり意識してるんだなぁ~」 と、僕がいつも感心している会社があります。 その会社は自動車販売会社の「ヤナセ」です。 ヤナセは高級外国車「メルセデス・ベンツ」「BMW」「Audi」などの販売を手掛けていますね。 そのヤナセのCMに、事業ドメインが明言されています。
 
クルマはつくらない。 クルマのある人生をつくっている。
これがヤナセの事業ドメインです。 自動車業界の事業ドメイン(事業領域)にありがちなのは、 「世界一カッコイイ車を提供する!」 「最高の乗り心地を、世界基準の技術で実現する!」 などといった、製品を中心にして決められています。 しかし、ヤナセは   クルマではなく、クルマのある人生を提供する   という、お客様を中心に事業ドメインが決められているのです。   次に、他の例を紹介しましょう。 事業ドメインは、誰に・何を・どのように提供するのかを決定することだと述べました。 ヤナセの例では「クルマのある人生の提供」という「何を」の部分にしか触れられていませんでしたね。 もちろんこれだけでも構わないのですが、より具体的に事業ドメインを考える為に、このブログの事業ドメインを紹介したいと思います。 このブログはタイトルに「経済・経営学教室」と付けられているように、経済・経営学に関するブログです。 そしてこのブログの事業ドメインは、 経済・経営学の入門者に対して、学問的な知識を用いて、社会に対する新しい見方(発見)を提供する としています。
  • 誰に=経済・経営学入門者
  • 何を=社会に対する新しい見方(発見)
  • どのようにして=経済・経営学の知識を用いて
と、全ての要素が入っていることが分かると思います。 関連記事⇒経営戦略で僕のブログを分析してみた   このようにして、自分のビジネスがどの範囲を対象にするのかを決めるのが、事業ドメインの決定なのですね。

1-2.事業ドメインを定義する重要性

では、事業ドメインを定義するメリットはどこにあるのでしょうか? 一般的に、事業ドメインを定義することで以下のふたつが明確に定まると言われています。
事業ドメインの定義で明確になること
①ビジネスの方向性 ②競争相手
  一つ一つ見ていきましょう。

1-2-1.ビジネスの方向性

事業ドメインを定義することで、ビジネスの方向性が明確になります。 つまり、ブランド力がつくわけですね。 「カッコイイ車を作る」という事業ドメインを持っている自動車メーカーは、とにかくカッコイイ車を追求することでしょう。 事業ドメインを定義していない自動車メーカーは、時には燃費を良くし、時にはデザインを変えてみたりと、方向性が定まりません。 ビジネスの方向性が定まっていないと、特定のファンも付きにくいものです。 何をするにも中途半端で、いつしか市場から淘汰されてしまうでしょう。

1-2-2.競争相手

事業ドメインを定義することで、競争相手が明確になります。 例えば僕のブログの事業ドメインが「経済・経営学を教える」であった場合、競争相手は経済・経営学の参考書や学校の授業となるでしょう。 しかし実際に僕が提供したいのは「社会に対する新しい見方(発見)」です。 こうなると経済・経営系に限らず、どんなコンテンツも競争相手になります。 テレビのコメンテイターや、雑記ブログでの社会に対する批判記事なんかも競争相手になり得るのです。 僕はそのような競争相手に打ち勝つために、ブログ記事を作り込んでいかなければいけないわけですね。 (今のところ完敗だけど) このように、事業ドメインの取り方ひとつで、競争相手がガラッと変わります。 表面的には同じ商品を売っていても、全く別の競争相手が出現したりするんですね。

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2.事業ドメインを設定する際のポイント

事業ドメインを定義する際に押さえておきたいポイントが2つあります。
事業ドメインを設定する際のポイント
①コア・コンピタンスの把握 ②ケイパビリティの理解
コア・コンピタンスとは、自社の持つ技術の中で、核となる技術や特色のことです。 その会社を支える基礎的な技術のことですね。 例えば富士フィルムはかつてフィルムカメラ事業で有名な会社でしたが、2006年から化粧品事業へ参入しました。 富士フィルムのコア・コアコンピタンス(核となる技術)はフィルムを扱う上で蓄積した「超微細粒子」や「コラーゲン制御」などの技術です。 これらの技術を化粧品にも生かしたのです。 また、ケイパビリティとは組織としての能力のことです。 組織の能力は「個人の能力」×「組織構成」で決定されます。 事業ドメインを定義する際には、現在のケイパビリティで達成可能なドメインを定義するべきでしょう。 以上のように、事業ドメインは「技術」と「組織」を意識して決定することがポイントになります。

3.事業ドメインと経営理念の違い

ここまでで、事業ドメインについてある程度理解できたと思います。 しかし、経営に詳しい読者の方は、きっとこう思うはず。
たかぴー
経営理念とどう違うの?
確かに、どちらも会社の将来の姿について語っているので、その違いが曖昧になってしまいます。 ここで経営理念の定義について整理してみましょう。 経営理念とは、「経営者」がその会社を経営する上で持っている思いを文章にしたものです。 あくまで経営者が、どういう会社にしたいか、どういう経営を目指したいか、を語っているのです。 具体的な例で見てみましょう。 アマゾンジャパンの経営理念は以下の通りです。
地球上で最もお客様を大切にする企業であること
引用元:http://amazon-jp-newgrads.com/message 素晴らしい経営理念ですね。 経営理念でこのように語ることで、私利私欲に走るのではなく、常にお客様を第一に考える会社にしようという信念を感じます。 次は、株式会社ポケモンの経営理念の経営理念をみてみましょう。
ポケモンという存在を通して、現実世界と仮想世界の双方を豊かにすること
引用元:http://www.pokemon.co.jp/corporate/job/saiyo/message/ これは事業ドメインとも被ってきそうですね。 会社名にポケモンと付けているくらいですから、具体的な商品(ポケモン)を出さざるをえなかったのでしょう。 このように、経営理念は経営者が会社、あるいは社会に対してどうしたいのかを語ったスローガンです。 事業ドメインよりも広い表現になることもあれば、事業ドメインそのものを指す場合もあるでしょう。

4.事業ドメインとセグメンテーションの違い

事業ドメインについてネットで検索してみると、セグメンテーションと混同されている方も多いようです。 ここまで読んだ方にはもうお分かりかと思いますが、この2つは全く異なります。 セグメンテーションはより実務的にそのビジネスの利用者の属性を切り分けるマーケティング手法です。 先ほどのヤナセを例にしてみましょう。 ヤナセの事業ドメインは「クルマではなく、クルマのある人生を提供する」でしたね。 そうすると、メインターゲットは「自動車でより生活を豊かにしたい人たち」ということになりそうです。 セグメントとしては、子供のいる「ファミリー層」となり、「30代~40代の既婚者男性」となるのではないでしょうか。 つまり、ヤナセの事業ドメインは「クルマではなく、クルマのある人生を提供する」でセグメントは「30代~40代の既婚者男性」なのです。 全然違うことがお分かりいただけたでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 今回は事業ドメインの意味について解説してみました。 事業ドメインを定義することで、自分のビジネスの方向性、競争相手が明確になります。 そして、今現在から将来に渡って、何をしなければいけないのかが見えてくることでしょう。 昨今、事業ドメインの再定義が叫ばれているのは、日本経済の不景気が問題になっているためですね。 これまでの事業ドメインを定義しなおすことによって、新しいビジネスを生み出そうというわけです。 アナタのビジネスが上手くいっていないのなら、一度事業ドメインを練り直してみてはいかがでしょうか? 関連記事⇒経営戦略を構成する4つの要素

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ABOUT ME
たかぴー
自己紹介:中小企業診断士。 一次試験は全科目60点超の合計512点という高得点で突破、二次試験は2回連続で合計で240点以上を達成して合格。 合格後は、本業のデータ分析スキルを生かした過去問研究、法人営業経験を生かしたわかりやすい解説で受験者支援を実施中。 チャンネル登録者1.5万人超の「たかぴーの中小企業診断士試験 攻略チャンネル」では、二次試験と中小企業経営・政策も解説。 趣味:ジム・筋トレ、旅行、YouTube、ブログ 連絡先:takapi.channel@gmail.com

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  1. 説明が具体例を入れて分かりやすく、良く理解できました。有難うございました。

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