経営戦略と一口に言っても、あまりにも壮大なテーマで、結局何から考えていいかよくわからなくなってしまいます。
問題が大きくて複雑な場合は、できるだけ細かく切り分けて考えることが大切です。
そこで今回は経営戦略という大きな問題を、4つのポイントにまとめてみました。
ご自身の会社の経営戦略を考える時、あるいは企業研究をする時、今回ご紹介する4大構成要素に当てはめて見ると新しい発見があるかもしれません。
0.経営戦略とは
そもそも経営戦略って人によって捉え方が違いますよね。
このサイトでは経営戦略を、全社戦略・事業戦略・機能戦略と3段階に分けて考えています。
全社戦略⇒機能戦略と進むほど、細かい話になっていきます。
全社戦略は自社で取り組むべき事業領域を決定し、
事業戦略は各事業部間で競合企業とどのように競合していくか決定し、
最後の機能戦略では、研究開発・営業・人事などの各部門間での活動を決定していくのです。
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このように戦略の単位を区切って考えてみることも大切ですが、今回は経営戦略の見方を少しだけ変えています。
ズバリ、経営戦略を考える時のポイントを、次の4つに絞っているのです。
②資源展開
③競争優位性
④相乗効果
ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
1.経営戦略の構成要素①事業領域
事業領域と聞いて、このように思うのではないでしょうか?
はい、確かによく似てますが、ちょっと内容が違います。
全社戦略では、自社が取り組む事業部を具体的に決めていきます。
例えば、SONYのようにカメラ事業部、スマホ事業部、テレビ事業部など、商品ごとに事業部がありますよね。
これに対して事業領域は、自分の会社がどのようにして社会に貢献するのかを表したものです。
例えば鉄道会社が事業領域を次のように考えたとします。
「人々にヒトの移動手段を提供する」
「人々にモノの輸送手段を提供する」
この2つでは鉄道会社の今後のビジネスの方向性が全然違います。
「ヒトの移動手段を提供する」のであれば、今後バスやタクシーなどの事業への参入を考えるかもしれません。
「モノの輸送手段を提供する」のであれば、今後トラックによる輸送事業や、船による輸送事業への参入を考えるかもしれません。
事業領域を決めることで、会社の将来の方向性が明確になるんですね。
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2.経営戦略の構成要素②資源展開
企業の持っている資源は4つに分類できます。
ヒト・モノ・カネ・情報ですね。
これらをまとめて経営資源と呼んだりします。
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
ヒトとは、働いている人々や、会社と取引のある人々を含める場合もあります。
起業を考える時は人脈が重要!!なんて話をよく聞きますが、経営資源のヒトに注目しているわけですね。
モノは会社で持っている形になっているモノを言います。
オフィスや工場、会社の机やパソコンなど、数えだしたら切りがありませんね。
カネは説明する必要がありませんよね笑
気をつけなきゃいけないのは、株式や債券などもこの分類に入ります。
情報とは、会社の持っている資産のうち目に見えないモノです。
知識やノウハウ、特許技術や知的財産などが当てはまりますね。
これらの経営資源を出来るだけ増やして、最適に配分することが経営戦略では大切なんですね。
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3.経営戦略の構成要素③競争優位性
競争優位性なんてカッコイイ言い方をしてますが、要は競合企業に負けない武器を持とうぜ!!ってことです。
武器とは大きく分けて、価格と差別化があります。
どこよりも安く!!っをモットーにするのか、オリジナルの商品を作り出していくのか、ということですね。
競争優位性を考える上で大切なことが2つあります。
1点目は競争相手の真似できないものにすることです。
せっかく相手に打ち勝つ武器を手に入れても、相手が簡単に手に入れられるものでは意味がありません。
2点目はお客様に喜ばれるものであることです。
競争相手に打ち勝つために試行錯誤した結果、お客様の求めているものでないと意味があります。
意外と多くの企業が陥ってしまうのはこの点ですね。
しっかりと競争優位性を持つことができれば、企業経営が安定することでしょう。
4.経営戦略の構成要素④相乗効果
相乗効果とは2つの要素を掛けあわせることで、通常よりも大きな効果をだすことです。
例えばカルピスなんかは、生産の過程で乳脂肪分でてきます。
実はこれを利用してバターを製造しているですよね。
カルピスとバターをそれぞれ別の会社で作るより、よっぽど経済的ですよね。
このように各事業部間・各部門間で相乗効果を生み出せば、生産効率がどんどん上がっていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
経営戦略の構成要素を事業領域、資源展開、競争優位性、相乗効果にわけてみました。
実際の企業に当てはめて考えてみると、業界トップの会社がなぜ強いのかわかるかもしれませんね。
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