中小企業診断士のたかぴーです。
今回は中小企業診断士試験対策におススメのテキストと問題集をご紹介していきたいと思います。
僕自身が利用していてよかったものはもちろん、その他にも合格した受験生から評判のテキストと問題集をまとめてきました。
ご紹介する内容を全て取り揃えれれば、合格するのに十分な教材は全て揃っていると考えて宜しいかと思いますので、是非最後までご覧ください。
↓YouTube動画でも解説中!
一次試験用テキスト
まずは、一次試験対策用のテキストですね。
スピードテキスト
テキストはTAC出版から発売されているスピードテキストがおススメです。
こちらを7科目分全て取り揃えてしまいましょう。
診断士試験向けのテキストは、各出版社から様々発売されていますが、スピードテキストに収録されてない論点は抑える抑える必要はないと断言できるほど、幅広い論点が解説されていますのでおススメです。
資格の学校TACに通学すると、このテキストを使って講義がされますし、僕がブログ・YouTube上に公開している各種論点の解説動画もTACのスピードテキストをベースとして作られてますので、動画と合わせて活用することで、学習高い学習効果が期待できます。
まとめシート
スピードテキストとあわせて購入したいのがまとめシートですね。
7科目の重要論点が、前編・後半の2冊だけで解説されています。
このテキストの素晴らしい点は、その分かりやすさです。
各種論点が図解付きで解説されていて、ゴロなどを使った覚え方も収録されているので、スピードテキストでわかりにくい・理解できないと感じた論点は、まとめシートを併用することで、難なく理解することができるでしょう。
「一次試験のテキストはまとめシートだけで勉強しました」という合格者もいるほど、非常に充実したテキストとなっていますので、独学者・予備校生どちらにもおススメしたいテキストですね。
一次試験用問題集
続いて問題集ですね。
スピード問題集
まずはスピード問題集をご紹介します。
これは一次試験と同じ選択式の問題形式で、基礎的な問題が収録されている問題集です。
よく言われているように、国家試験は何より過去問演習が重要なのは間違いないのですが、
初学者の方にとって。やはり過去問は難しいです。
スピード問題集に収録されている基礎的な問題を解くことで知識の定着を図ってから、より難易度の高い過去過去問を解いて、本番レベルの力を養っていくのが、無理なく学習を進める上では重要と考えています。
また、全問オリジナルの問題となっていますので、過去出題された論点でも、聞き方が変わると対応できないという方にとって、応用力を付けるという意味でも効果的な問題集だと考えています。
過去問完全マスター
続いておススメなのが過去問完全マスターです。
こちらは直近10年で2回以上出題された論点が論点別に収録されています。
これがあると、スピードテキストで学習した論点をスピード問題集で確認し、その後、同じ論点を過去問完全マスターで学習するといった勉強方法が可能となります。
具体的な勉強方法としては、スピードテキストで各種論点のインプット学習を行い、すぐに学習した論点についてスピード問題集と過去問完全マスターでアウトプット学習するというのが、極めて効率の良い学習方法となりますので、是非実践してみてください。
スピードテキストを全て読み終わる頃には、スピード問題集と過去問完全マスターは一周し終わっているというのが理想的ですね。
まとめシートチェックテスト
続いてオススメなのが、まとめシートのチェックテストです。
こちらは基礎レベルの問題だけが収録されてある確認テストとなっています。
資格の学校のTAC通うと、各教科の講義が一通り終わるごとに、養成答練と呼ばれる基礎レベルの確認テストが実施されます。
そのテストを受けることで、その強化の理解度が確認できるわけですが、それと同じことが、まとめシートのチェックテストを行うことでできます。
このチェックテストを初見で8割以上の得点が取れるかどうかで、今の学習が間違っていないか、定着していない論点がどこか確認できますので、インプットが一通り終わったタイミングで、チャレンジしてみていただければと思います。
TAC過去問集
最後にTACの過去問集ですね。
こちらは直近5年分の過去問が年度別に問題が収録されています。
この過去問集の最大のメリットは、問題ごとの正答率が掲載されている点ですね。
TACがその年の一次試験受験生向けに実施しているアンケート調査の結果によって、正答率を算出しています。
これによって、問題の難易度を客観的に把握することができます。
一次試験はABランクと言われる正答率60%以上の問題を確実に正答して、Cランクと言われる40%~の問題を半分以上60%の問題を半分程度正解できれば、合格点に達する試験となっています。
そういった問題の見極めや、試験時間の使い方、問題を解く順番などを検討するのに年度別の過去問は必要と考えます。
同じ過去問集が2冊あるので混乱するかもしれませんが、インプット学習と並行して使用するのは過去問完全マスター、最後の総仕上げはTACの過去問集と使い分けるイメージです。
購入時期としては、ゴールデンウィーク前後に購入して総仕上げをするくらいがちょうど良いかと思います。
ただし、TACの過去問集はから購入必須とは限りません。
資格の大原が提供しているサービスで問題ごとの正答率が確認できるためです。
こちらについて詳しく説明したいと思います。
資格の大原 採点サービス集計結果
資格の大原では、一次試験受験者向けに実施している採点サービスの集計結果を、自社ホームページ上に無償で公開しています。
こちらで設問ごとの正答率が確認できるので、わざわざTACの過去問集を購入する必要はないというわけですね。
診断協会のHPに公開されている過去問と回答をダウンロードして、こちらのデータを組み合わせることで、理論上はTACの過去問集と同じ学習ができます。
ただし、当然、各問題の解説は把握することができませんので、過去問完全マスターを使ったり、Web検索で分からない問題の解説も見つける必要があります。
その手間が面倒でお金で解決したい方はTACの過去問集を購入して、少しでもコストを抑えたいという方は、このようなサービスをご利用することをお勧めしします。
二次試験用テキスト
続いて二次試験用のテキストです。
解き方の黄金手順
まずおススメなのは、解き方の黄金手順ですね。
これは事例Ⅰから事例Ⅲに関して、どのようなプロセスで回答を作れば良いのか、かなり丁寧に解説されています。
二次試験の学習の最初のステップでは、まずはこの本を一度読んでから始めることをお勧めします。
以前僕の動画でも二次試験の解答プロセスを紹介しましたが、こちらの黄金手順をベースにしたものとなってますので、参考になる部分も多いかと思います。
事例Ⅳの全知識・全ノウハウ
また、事例Ⅳに関しては、事例Ⅳの全知識・全ノウハウですね。
この教材は、基本的に過去問集となっているのですが、各論点の問題の解き方を解説するパートがありますので、そちらをテキスト代わりに利用することも可能です。
この後、ご紹介する事例Ⅳの問題集も、全知識・全ノウハウの解き方パートを読んでから始めることで、高い学習効果が得られると思います。
二次試験問題集
続いて、二次試験用の問題集です。
使用する教材は、事例Ⅳとそれ以外で異なります。
事例Ⅰ~Ⅲ対策:ふぞろいシリーズ
事例Ⅰ~Ⅲ対策としては、ふぞろいシリーズを利用します。
これは2次筆記試験の受験者から本試験の事例別の得点と再現答案を集めて分析して、統計的に模範解答を作成するというアプローチを取った過去問の解答解説集とお考えください。
2次筆記試験は模範解答が診断協会から公表されないため、各予備校が独自の模範解答を公表していますが、どれも80分間で到底書ける内容ではなく、しかも予備校ごとに解答がバラバラなため、信ぴょう性に欠けるという問題があります。
そのような中で、ふぞろいシリーズの模範解答は、現実的に80分で書けそうな内容で、
しかもファクトデータに基づいた解答なため、納得感もあります。
ふぞろいシリーズにはいくつかのバージョンがありますが、合格答案が1年分を収録しているので、16と15で直近2年分の解答が入手できます。
一方、答案分析は2年分を収録しているので、4年分の解答が入手できます。
ここまで揃えることで、直近6年分の過去問対策ができるわけですね。
さらに昔の過去問まで対策したいというかたは、合格答案データブックを購入しましょう。
10年分が収録されているので、ここまで揃えると直近16年分の過去問対策ができる計算となります。
事例Ⅳ対策①:30日完成!事例Ⅳ計算問題集
続いて、事例Ⅳ対策です。
事例Ⅳは過去問を年度別に解くのではなく、論点ごとに学習するのがおススメです。
これから事例Ⅳの対策を始めるという方にぴったりなのが、「30日で完成!事例Ⅳの計算問題集」です。
二次筆記試験と一次試験の財務・会計とでは、難易度が全くの別物です。
いきなり過去問に手を出すと、その難しさからすぐに心が折れますし、学習効果も高くありません。
この問題集は、ちょうど一次試験と二次試験の中間程度のレベル感なので、二次試験対策のための基礎力を付けるために最適かと思います。
事例Ⅳ対策②:事例Ⅳの全知識・全ノウハウ
それから先ほどもご紹介した「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」ですね。
こちらには問題の解き方の他に、直近約15年分の過去問と解説が論点別に収録されています。
過去問完全マスターの事例Ⅳバージョンと言えば、ご理解いただけるかと思います。
論点別なので学習しやすい上に、解説が比較的丁寧なので、過去問対策はほぼこの一冊で足りるかと思います。
事例Ⅳは、全知識・全ノウハウの解き方パートを読んでから「30日完成」で問題演習を行い、最後に全知識・全ノウハウに収録されている過去問を解いて総仕上げするイメージで勧めていただければと思います。
テキスト・問題集は最新であるべき?
最後にテキスト・問題集は最新版であるべきかどうかということをご説明したいと思います。
最初に、最新版が望ましい教材をご紹介しますね。
まずは情報システム・法務・中小企業経営政策の教材は最新版が望ましいです。
情報システムは常に新しい技術が出てきますので、学習すべき論点が年度ごとに比較的変わりやすいという特徴があります。
また、法務に関しても法改正があると少し前まで正しいとされていた考え方が、全く違うものとなってしまいますので、最新版を購入しておくことが望ましいです。
中小企業経営政策も、前年に公表された中小企業白書に基づいて問題が作成されますので、
毎年最新版を購入するのが必須となります。
続いては年度別の過去問集ですね。
TACの過去問集は最新版を購入しておくことが望ましいです。
最新の過去問演習をしないで本試験に臨むのは、やはり不安ですからね。
もちろんTACの過去問集は購入必須ではありませんが、前年度の過去問演習は必ず実施すべき、という意味でこちらに記載しました。
続いて最新版でなくても良い教材たちです。
先ほどの裏返しとなりますが、経済・財務・企業経営理論・運営管理の教材は必ずしも最新版でなくても良いかと考えています。
これらは毎年のように学習すべき論点が、大きく変動するわけではないので、今年あれば2023年度版を購入しても、そこまで問題にはならないかと考えています。
また、過去問完全マスターに関しても、最新版でなくてもよいかと考えます。
これは最新の過去問はTACの過去問集で揃えることを前提としているためですね。
テキストを読みながら過去問演習するという段階では、過去問完全マスターを使い、総仕上げとして、過去問演習をする際は、最新版のTACの過去問集を取り揃えて、学習を進めていくのが良いかと考えています。
最後に、二次試験対策用で紹介した各種教材についても、最新版でなくてよいかと考えています。
これも学習すべき内容が年度によってそこまで大きく変動がないためですね。
ふぞろいについても、年度別の収録ですので、現時点で発売されてあるものは購入しておいて、最新版が発売されれば、その時に追加購入するので良いかと思います。
まとめ
というわけで、今回は中小企業診断士試験に必要なテキストや問題集をご紹介しました。
今回ご紹介した各種教材は各教材画像にAmazonのリンクを載せていますので、詳しい価格等を確認したい方は、リンクから商品を確認してみてください。
今回ご紹介した教材は、どれも購入必須級のものです。
もしご自身の手元にない教材がありましたら、購入を検討してみてください。
それでは今回の解説記事はここまでとしたいと思います。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
それではまた次回の解説記事でお会いしましょう。勉強頑張ってください!応援しています。さようなら!!