ゼロベース思考という言葉をご存知でしょうか?
仕事や計画が行き詰ったとき、ゼロベースで考えるとよいとされています。
しかし、そもそもゼロベース思考とはどのようなものなのでしょうか?
なんとなくわかるけど、具体的にどうすればいいかわからない!
なんて方も多いかもしれませんね。
実はゼロベース思考を身につけられると、新しいアイディアや考え方を生み出せるようになるのです!
今回はそんなゼロベース思考についての考え方ややり方、注意点などを解説していこうと思います。
1.ゼロベース思考とは?
ゼロベース思考とは、ゼロ(何もない状態)をベース(基本)とする思考(考え方)のことです。
つまり、今までの考え方・やり方を全て白紙の状態に戻して、何もない状態から考え直すということです。
言い換えれば、固定観念を取り払うということですね。
ゼロベース思考を行えるようになると、これまでの延長線上では決して出てこないような、新しいアイディアが生み出せるようになります。
今の仕事のやり方や、ビジネスの方向性に行き詰った時などにゼロベース思考を使ってみるといいでしょう。
2.ゼロベース思考の注意点
ゼロベース思考において注意しなければいけない点があります。
それは、過去の経験や考え方を持ち込むことです。
固定観念を取り払うというのは、思っている以上に厄介なものです。
つい考えていくうちに、過去の成功体験や、失敗体験から新しい考え方を否定したくなります。
年齢が高ければ高いほど、この傾向は強くなるといえるでしょう。
逆に若者は今までの経験値が低い分、柔軟な発想ができるのです。
ゼロベース思考を行うときは、全てを受け入れる気持ちで臨むとよいかもしれません。
3.ゼロベース思考の方法
ここからはゼロベース思考の具体的なやり方について解説していきます。
「白紙の状態で考え直せ」
と言われても、なかなか思い通りにはいかないのが現実です。
そこで僕が実際にやっているゼロベース思考法は、現在の状況を否定するところから始めます。
特に、メリットを挙げながら否定するとよいでしょう。
たとえば、以下のようなやり方です。
- 現在の宣伝方法は、ネット広告を基本としているが、これは間違っている。
- 現在のターゲットユーザーは、子ども向けにしているが、これは間違っている。
- 現在の業務フローは、効率重視で素早い対応をしているが、これは間違っている。
このように、まずは否定するところから始めます。
これが出来たら、今度は全く反対のことを言ってみましょう。
- 宣伝方法は、口コミを基本にしてみよう。
- ターゲットユーザーは、大人向けにしてみよう。
- 業務フローは、遅い代わりに丁寧にやってみよう。
こうすることで、一気にこり固まった頭が柔らかくなることが実感できるかと思います。
それからは、どんどんアイディアが出てくるようになるでしょう。
たとえばターゲットユーザーに関しては、
- 25~30歳と限定してみてはどうだろう?
- 女性をメインにしてはどうだろう?
- 中部地方という地域を限定してみてはどうだろう?
このように、新しい見方ができるようになってくると思います。
最後に、出てきたアイディアを評価します。
注意する点は、評価基準として過去の体験に基づかないことです。
場合によっては、評価基準も今までにないモノを別途考える必要があるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ゼロベース思考は、新しいアイディアが欲しい時に使われる思考方法のひとつです。
全くの白紙の状態から、物事を考えることで、今までにない発想を生み出します。
しかし実際には、なかなか完全な白紙状態から考えるのは難しいのが現実です。
そこでゼロベース思考を行う際は、現状を否定することから始めるのが一般的なのです。
最終的に出てきたアイディアの評価に対しても、既存の考え方を持ち込まないように注意しましょう。
ここで今までの経験を持ち出しては、新しい取り組みは決してできません。
ぜひゼロベース思考を身につけて、既成概念に捉われない柔軟な発想ができるようになりましょう。
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ではっ!