一次試験対策

【ゴロ合わせあり】度数率・年千人率・強度率の覚え方を解説します!/運営管理/中小企業診断士試験

度数率・年千人率・強度率サムネ
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はいどうも、中小企業診断士のたかぴーです!

今回は度数率・年千人率・強度率をテーマに解説していこうと思います。
運営管理の試験問題の中では基本論点となりますが、簡単な内容だけに、いざ試験本番でド忘れしやすい論点となっています。
今回はそんな皆さんのために、覚えやすいゴロ合わせをご紹介したいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

YouTube動画でも解説中!

度数率・年千人率・強度率とは?

今回解説する度数率を始めとした3つの用語は、職場環境の安全性を評価する指標となります。

度数率

労働時間100万時間あたりの死傷者数

年千人率

労働者1000人あたり1年間で発生する死傷者数

上記はいずれ災害がどれくらいの頻度で発生するかを評価する指標であると言えますね。

強度率

労働時間1000時間あたりの労働損失日数

これは災害の大きさを評価する指標です。

労働損失日数はその名の通り、稼働できなくなった日数を表していますので、例えば工場で火災があった時に、機械の一部が壊れて1週間稼働できなかったのか、それとも工場全体が全焼して半年間稼働できなかったかで、その災害の重さに対する評価が変わってきますよね。
これを計算して表したものが強度率となっています。

試験対策上は、強度率が災害の重さ、それ以外が災害の頻度だと覚えておくと良いでしょう

度数率・年千人率・強度率を表す数式

続いてこれら3指標を表す数式について確認していきましょう。

まず、度数率は死傷者数を延べ実労働時間で割り返し、100万を掛けた値と定義できます。
労働時間100万時間あたりの死傷者数を数式で表現するとこのようになるわけですね。

度数率の計算式

年千人率はというと、年間の死傷者数を平均労働者数で割り返して1,000を掛けた値です。

年千人率の計算式

強度率は延べ労働損失日数を延べ実労働時間数で割り返して1,000を掛けた値となります。

強度率の計算式

計算式は以上の通りですが、死傷者数やら労働時間数やらが何度も出てきて、正直覚える気が失せてしまいますね。
しかしながら、診断士の試験対策上、できればこれらの数式まで正確に覚えておきたいところです。
そこで今回は数式を覚えるためのゴロを考えてきましたので、ご紹介しますね。

ゴロで覚える度数率・年千人率・強度率

それでは度数率・年千人率・強度率の数式を覚えるためのゴロをご紹介します。

まず度数率ですが、

ド素人の練習時間は100万時間

と覚えてください。

度数率計算式のゴロ合わせ

ド素人の “ド” は度数率の “度”、素人の “シ” は死傷者の “死”、”ロウト”と練習 “時間” は “労働時間” を表します。100万時間は掛ける値ですね。
100万時間は114年分に相当する時間なので、いかにド素人といえども練習させすぎな気もしますが、ゴロ合わせ自体はインパクトがあって覚えやすいのではないでしょうか。

続いて年千人率は、

戦死者数は労働者より1000人多い

と覚えてください。

年千人率計算式のゴロ合わせ

戦死者の “戦” は、年千人率の “千”、死者と労働者はそのままの意味です。

アイコン名を入力

戦死者が労働者より多いってどういう状況?

と思われるかもしれませんが、その違和感と一緒に覚えていただければと思います。

最後の強度率は、

今日の損失、労働時間1000時間分

と覚えてください。

強度率計算式のゴロ合わせ

時給1,000円だとしたら100万円分の損失になるので、なかなかのものです。競馬でもやって大損したのでしょうか。

さて、今日の損失の “今日” は強度率の “強”、”損失” は “損失日数” のことです。
労働時間はそのままですね。

どのゴロ合わせも最初に指標の名称、次に分子、分母、掛ける値の順にしているので、比較的覚えやすいのではないかと思います。もし良かったら採用してみてください。

過去問を解いてみよう (改題)

それではここまでの内容を、過去問を解いて復習してみましょう。
以下は過去問を参考とした、オリジナルの問題となっています。

職場の安全性を示す指標に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 強度率は、労働災害の頻度を示す指標の1つである。

イ 度数率は、死傷者数を平均労働者数で除し1,000,000を乗じた指標である。

ウ 年千人率は、死傷者数を延べ労働時間数で除し1,000を乗じた指標である。

エ 延べ労働損失日数を述べ労働時間数で除し1,000を乗じて求められる強度率を用いた。

中小企業診断士試験 運営管理 過去問改題


✅選択肢ア
強度率は労働災害の頻度を示す指標である、ということですが、強度率は災害の重さを示す指標なので、こちらは誤りとなりますね。

✅選択肢イ
度数率は、死傷者数を平均労働者数で除し100万を乗じた指標であるとありますが、度数率の覚え方は「ド素人の練習時間は100万時間」でしたので、労働時間で割り返す必要があるので、これも誤りです。

こういう時にゴロを呪文のように唱えながら問題を解けると良いですね。

✅選択肢ウ
年千人率は、死傷者数を延べ労働時間数で除し1,000を乗じた指標であるとありますが、年千人率は、「戦死者数は労働者より1000人多い」とのことでしたので、労働時間数ではなく、労働者数となりますので、こちらも間違い選択肢です。

✅選択肢エ
延べ労働損失日数を述べ労働時間数で除し1,000を乗じて求められる強度率を用いたとありますが、これは強度率の数式の説明の通りです。
ということで、最後の選択肢エが正解となりますね。

この手の問題は、分母と分子を入れ替えたり、最後の掛け合わせる値を100万ではなくて1,000にするなど、引っ掛け問題を作りやすいので、しっかり数式を抑えて、足元をすくわれないように対策しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は度数率・年千人率・強度率の計算式の覚え方を解説してみました。
それぞれの数式を覚えることはもちろん、何を評価する指標なのかも合わせて覚えておきましょう。

本試験で出題されたら確実に正解しておきたい論点ですので、ぜひご自身で過去問を解いて復習してくださいね。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
勉強頑張ってください!応援しています!!

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