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【色彩】可読性・視認性・明視性・識別性・誘目性の違いを解説します!/運営管理/中小企業診断士試験対策

【色彩】可読性・視認性・明視性・識別性・誘目性とは?
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はいどうも、中小企業診断士のたかぴーです!

今回は色彩をテーマに解説していこうと思います。可読性とか明視性とか、そのあたりの用語解説ですね。この論点は非常に紛らわしい用語が並んでいるので、この機会にしっかりと内容を理解して、整理して覚えるようにしましょう。

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色彩に関する用語

今回説明する色彩の用語は、全て文字やデザインの読みやすさ・見やすさを表す用語となっています。

商品を販売したりPRする場で、お客さんに伝わりやすいデザインや表現を心がけることは重要です。せっかく良い商品を作っても、良さが伝わらなければ売れませんからね。
今回解説する用語を勉強することで、どのような観点でデザインを見直せばよいか、ヒントが見つかるかもしれません。

とはいえ、今回解説する5つの用語は漢字3文字のよく似た単語が並びますので、丸暗記しようとしてもなかなか難しいと思います。
こういう時は少し遠回りな気もしますが、まずはしっかりと内容を理解することが重要と思いますので、早速、それぞれの中身について詳しく見ていきましょう。

可読性とは?

可読性は、文字や文章の読みやすさの度合いを表した用語です。

可読性とは?

可読性が低いというのは、読んですぐに理解できないということを表しています。

例えば、企業経営理論の試験問題が良い例ですね。とにかく文章が読みにくいので、企業系理論国語国語の問題だと言われています。

一方で、可読性が高いというのは、一発で理解できる書き方を表しています。

例えば画像の左側の文章の可読性を高くしたのが右側の文章のようになります。

「新しいお店がたくさんできると、お客さんの交渉力が強くなるよ。」
「仕入先がたくさんあると、自社の交渉力が弱くなるよ。」

このように表現すると、文章がかなり読みやすくなっていることがわかるかと思います。難しい専門用語などを使わず、短い文章にまとめることで、可読性を上げることができます。

視認性とは?

視認性は、目で見て確認できる度合いを表しています。

視認性とは?

可読性は読んで理解できるかを表していましたが、視認性は文字自体が見やすいかどうかを表している点で違いますね。

視認性が低いと、そもそも何を書いてるかが分かりません。
具体的には、画像の左側のような状態です。

赤い箱に何て書いてあるか、皆さんは読み取れますかね?
もしかするとよーく目をこらすと読み取れるかもしれませんが、パッと見だと、なかなか読み取れないですよね。
こういったものを視認性が低いといいます。

一方で、視認性が高くなると書いてある字が認識しやすくなります。
左側の文字の視認性を高くすると、画像の右側のようになりますね。

中に書いてある文字が一緒でも、色の使い方を変えただけで、はっきりと文字が読み取れるようになります。

視認性はパッと見ただけで内容が読み取れるかが重要というわけですね。

明視性とは?

明視性は、図形が伝える意味の理解のしやすさを表しています。
こちらも具体例を見ていきましょう。

明視性とは?

明視性が低いとはいうのは、図が何を表しているのかわからない状況です。
例えば画像の左側のようなイメージですね。

皆さん、この図を見て何を表してるかわかりますでしょうか?
実はこれ、ドイツのある施設で使われているトイレマークだそうです。左側から女性で、右側が男性を表してるみたいですね。
日本人の我々からすると、これがトイレマークだと伝わりませんので、明視性が低いと言うことになります。

一方、明視性が高いというのは、図が何を表しているのかが、すぐにわかる状態を指します。

トイレマークであれば、やはり画像の右側がしっくりきますよね。
明視性は図形の分かりやすさを表していると言う点を、しっかりと覚えておきましょう。

識別性とは?

識別性は、複数の対象の区別のされやすさを表しています。

識別性とは?

識別性が低いというのは、対象の区別がしにくい状態を表していますね。

例えば信号機を例にしてみますと、画像の左側のように表現ができます。
もし信号機が青一色で表されていると、どれが進めで、どれが止まれなのか、一瞬で判断するのはかなり難しいですね。
こういったものは識別性が低いと言うことができるかと思います。

一方、識別性が高いというのは、区別がしやすい状態を表していますので、信号機だと青黄赤の3色の状態だと言えますね。

このように色の違いを分けたり、先ほどのトイレマークのように男性と女性を図形で表すことで、識別性を高めることができるとされています。

誘目性とは?

誘目性は、人の注目を集める度合いを表しています。

誘目性とは?

誘目性が低いとせっかく作ったPOPも目立たないので、スルーされてしまいます。
例えば、セールを表したPOPが画像の左側のような感じだったらどうでしょうか?
色合いが地味でセールのお得感が伝わりにくいですよね。

一方で、誘目性が高いと注目を集めるので、商品が売れやすくなりますね。
先ほどのPOPも画像の右側のように変えることで、お客さんの注目を集めることができますね。
赤や黄色といった明るい色は誘目性が高くなる色合いだと言われています。

用語の整理と覚え方

それでは最後に、これまで説明した5つの用語を整理しつつ、用語の覚え方について解説していきたいと思います。

5つの用語について意味と悪い例、覚え方の3つの観点で整理していきたいと思います。

用語の整理と覚え方

可読性の覚え方

まず、可読性は読みやすさを表した用語なのでしたね。

悪い例としては、企業経営理論の試験問題を挙げました。
覚え方は、可読性の読むという漢字に着目して、読みやすいか、という覚えると良いかと思います。
企業経営理論の試験問題は日本語が難しくて、読みにくいのでしたね。

明視性の覚え方

続いて視認性です。

こちらは文字の読みやすさを表しているのでした。
視認性の低い例としては、同系色で文字を書いた例を挙げました。
覚え方は、視認性の2文字から、視て認識できるかと覚えると良いでしょう。
悪い例では、見ても文字を認識できないので、視認性が低いと言えますね。

明視性の覚え方

続いて明視性は、図の分かりやすさを表しています。
明視性の低い例として、ドイツのトイレマークを挙げました。

覚え方は、明視性の文字から視て明らかに分かるかと、覚えると良いかと思います。
ドイツのトイレマークは見てみて明らかにトイレマークだと、分かりにくいので、明視性が低いわけですね。

識別性の覚え方

4つ目の識別性は、区別のしやすさを表しているのでした。
例としては青色の信号機を挙げましたね。
識別性の覚え方はシンプルで、識別できるかと覚えておくと良いでしょう。
全て青色の信号機はどれが進めなのか識別できませんね。

誘目性の覚え方

最後の誘目性は注目の集めやすさを表しているのでした。
誘目性の低い例としては地味なセールポップを挙げましたね。
誘目性の覚え方は、お客さんの目を誘えるかと覚えておくと良いでしょう。
明るい色合いの方が、お客さんの目を引いて、注目を集めることが出来るのでしたね。

それぞれの用語の意味が分かっていると、用語の漢字から意味を思い出せるようになるかと思います。意味が理解できたら、繰り返し問題を解いて、理解を深めていきましょう。

過去問を解いてみよう (平成27年度 第26問)

というわけで、過去問を解いて復習してみたいと思います。

店舗施設の案内表示や店の看板、売場を演出する色彩の説明に関して、次の文中の空欄A~Cに入る語句として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

 周囲の環境の中から特に目を引く効果を【 A 】という。店舗施設における注意や禁止、危険なものを伝達しなければならない情報の視覚表示においては、これを高めるのが望ましい。
 案内表示などには、文字や数字を理解しやすくするための【 B 】と、図形の細部を知覚しやすくするための【 C 】を高めることが要求される。

ア A:可読性 B:誘目性 C:明視性
イ A:視認性 B:可読性 C:誘目性
ウ A:誘目性 B:視認性 C:可読性
エ A:誘目性 B:可読性 C:明視性
オ A:誘目性 B:明視性 C:視認性

中小企業診断士試験 運営管理 平成27年度 第26問


今回はシンプルに用語の穴埋め問題ですが、しっかりと内容が理解できていないと答えられない問題となっていますね。

空欄Aに関しては、目を引く効果とありますので、誘目性を表していますね。
これは答えられた方が多いのではないでしょうか。

続いて空欄Bは文字や数字を理解しやすくするとありますので、読みやすさのことを言っていると判断できます。
ここまでわかれば空欄Bは可読性だと分かりますね。

選択肢Cが最も難しいですね。
図形の細部を知覚しやすくするというのは明視性を表しています。
一般的に明視性は図形の意味の分かりやすさを表しているので、文章の表現が意地悪ですね。
本試験で図形について問われたら、まずは明視性のことを言っているんじゃないかと思いながら文章を読んでいた方が答えやすいかもしれません。

というわけで、この問題の答えは選択肢エでした。

この論点は各用語の意味が理解できていても、試験問題の書き方で微妙な表現をされていることが多いので、比較的難しいです。もし本試験で出題された場合は、丁寧に文章を読んで、慎重に答えると答えるようにしましょう。

まとめ

今回は色彩関連の用語で、可読性から誘目性まで5つの用語を解説しました。

用語の整理と覚え方

どういう時に可読性が低くなるかといった具体例も合わせて覚えておくと忘れにくいかと思います。
また、用語の漢字と関連付けて意味を覚えておくと、いざというときに思い出しやすいと思います。

はい、というわけで、今回は色彩に関しての用語解説をしました。
出題頻度は高くないので、重要性は低い論点ではありますが、過去問演習でうまく解けずに困っている方も多いのではと思い、ブログ記事にしてみました。

この他にも覚えにくい論点や分かりにくい論点などがありましたら、ぜひコメント欄にリクエストしてくださいね。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
勉強頑張ってください!応援しています!!

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