はいどうも、中小企業診断士のたかぴーです。今回は、中小企業・小規模事業者の動向をテーマに解説していきたいと思います。
この論点は中小企業白書の内容から出題されるわけですが、毎年白書が更新されるため、覚えなければいけない数値や傾向が変わってきます。いわゆる過去問が役に立たないと言われる領域ですので、学習の優先度は低くなります。
ただし、丸々放置したまま本試験を迎えるわけにもいきません。
そこで今回は、私たかぴーの独断と過去問分析を踏まえて、今回のテーマに関連する白書の内容を要約してみました。細かい数値を覚えていくというよりは、全体の雰囲気を掴むためにご活用いただければと思います。
金利と為替
まずは金利と為替が中小企業の経営にどう影響するかを確認します。全体として、中小企業は金利上昇の恩恵を受けにくく、円安・物価高の打撃を受けやすい状況であると言えそうです。
最初に、金利上昇と借入金の関係を見ていきましょう。借入金依存度は、中小企業の方が大企業よりも高くなっています。
特に宿泊業・飲食サービス業では、中小企業の借入金依存度が7割を超えており、借金に頼りきっている状況が読み取れます。
このグラフは、大企業と中小企業の借入金依存度を表しています。

昨今は日本でも金利のある世界に戻り、金利が上昇している状況ですが、金利が上昇すると支払利息が増加して経常利益が押し下げられてしまいます。ですので、借入金依存度の高い中小企業ほどその打撃が大きいということになりますね。
また、金利が上昇すればその分受け取ることのできる利息も増えるのではと思われるかもしれませんが、中小企業は大企業に比べて利息のつく資産の保有量が少ないため、この恩恵を受けにくい構造になっています。
金利上昇はダイレクトに中小企業の経営悪化に影響するということを、覚えておきましょう。
続いて、現預金残高と借入金の動向です。中小企業の現預金残高はリーマンショック後から増加傾向にあります。特にコロナ禍に借入金が急増したのと時期を同じくして、現預金残高も急増しています。
これは先行き不透明感の強まりや借入金返済の原資確保が背景にあると、白書では分析されていました。

次に円安と輸出入の関係です。従業者数300人未満の企業では、輸入が輸出を大きく上回っています。円安の際に輸入物価が上がり、コストが増加しやすいわけですね。大企業のように輸出で恩恵を受けるケースが中小企業では少ないと言えます。




