はいどうも、中小企業診断士のたかぴーです。今回は中小企業の経営力をテーマに解説していきたいと思います。
これは中小企業白書2025年版の第2部第3章で扱われている内容です。そもそも中小企業白書というのは、成長している中小企業と経営難にある中小企業の共通点をデータで炙り出して、その上で国が打ち出す政策の根拠を示すための資料、という位置づけになります。
ですので今回扱う「経営力」も、丸暗記しようとするのではなく、「成長している企業はどんな取組をしているのか」「その結果として国はどんな支援策を打とうとしているのか」というセットで押さえていただくと、頭に残りやすくなります。
経営戦略・透明性・開放性のポイント
それではまず、経営戦略と差別化ポイントから確認していきます。白書によると、差別化と市場環境の両方を意識する企業は、売上・利益とも高水準とのことです。

中小企業に対するアンケートで、重視する差別化要素をヒアリングした結果を見てみると、トップは「顧客との密着性・コミュニケーション」で約26%、続いて「高い品質」が約20%、「希少価値・プレミアム感」が約13%、という順になっています。一方で、「特に差別化を意識していない」と回答した事業者も約8%存在しているようです。
ここは業種によって違いがありますが、概ね品質より顧客とのコミュニケーションの方が重視される傾向にある、という観点は覚えておきましょう。
概ね品質より顧客とのコミュニケーションの方が重視される傾向にある、という観点は覚えておきましょう。
また、差別化と市場環境のクロス分析では、両方を意識している企業が売上高変化率も経常利益変化率もいちばん高いという結果になっています。逆に、どちらも意識していない企業は両指標とも低水準です。
注目したいのが、どちらかというと差別化のみを意識した方が、市場環境のみを意識した場合に比べて、売上高・経常利益の変化率は高い傾向のようです。「両方大事だけど、どちらかというと競合調査より自社の強みを磨いた方が売上・利益には有利」ということは頭の片隅に入れておきましょう。
透明性(=社内開示)
経営理念やビジョンの社内共有:約7割 / 業績や財務内容の共有:5〜6割
開放性(=社外開示)
決算情報の社外開示:約6割 / 経営課題を社外に相談する企業:約半数



