二次試験対策

【令和6年度 事例Ⅱ】マーケティング・流通の過去問をわかりやすく解説!/二次筆記試験/中小企業診断士試験対策

Pocket

はいどうも、中小企業診断士のたかぴーです。今回は、令和6年度の事例Ⅱの過去問解説をしていきたいと思います。

事例Ⅱはマーケティングの事例となっており、他の事例と比べて助言問題が多い特徴があります。特に令和6年度は取り組みにくい問題が多かったので、考え方も含めて学習いただければと思います。

なお、必ずこの記事はご自身で問題演習をした後でお読みください。

YouTube動画でも解説中!

事例文の全体像の確認

まずは今回の全体像を確認していきます。令和6年度の事例Ⅱは、陶磁器の卸売業者に関するものでしたが、テーマとしては「伝統」と「時代の変化」であったと整理できます。

まず伝統に関しては、X焼の歴史や分業体制、それから陶磁器祭りの開催、X市の郷土料理などが、今でもX焼を支える要素だと考えられます。

一方で、これまでと同じような訴求方法では新鮮味がなく、ふるさと納税の返礼品でも他の商品に埋もれてしまっている状況です。

X焼にまつわる変化としては、新しい作風を受け入れる土壌があり、実際にクリエイター志望の移住者も増えています。また、オンライン動画サイトへの投稿が評判を呼んだり、写真映えといった要素が意識されるようになっています。これはSNSやスマホの普及が背景にあるのでしょう。

また本文には記載されていませんが、近年ではサブスク販売という新しい販売形態も増えている状況です。

一方で、窯元の零細化、100円ショップなどの安価な商品の台頭、それからWebによる情報発信不足やネット販売の弊害なども起こっている状況です。ネット販売の弊害とは、お客様の声を直接収集できなかったり、お客様の反応を見られないといったことです。

こういった状況を踏まえ、いかにX焼を盛り上げていくか、そしてB社の売上をどのように拡大していくかが問われているのが、今回の事例の全体像だったといえます。

SWOT分析

ここからは、いつも通りSWOT分析をしていきましょう。

まずは強みです。3代目のファッション業界での経験やセンスが周りに認められ、ホテル向けのオリジナル食器も評判を呼んでいます。また、X市の関係業者は3代目に好意的で、動画サイトにあげたPR動画も好調のようです。

それから卸売業者でありながら、一般消費者向けの店舗を保有しているのも強みと言えるでしょう。

続いて弱みです。2000年代以降、経営状況は悪化の一途をたどっており、従来の商品は「新鮮味もないし安くもない」と評価されています。また、自社HPは会社概要と金融機関、取引先の記載のみにとどまっている状況です。

続いて機会です。X市は大消費地からそれほど離れておらず、X焼の陶磁器祭りが毎年開催されています。X焼は新しい作風を受け入れる土壌があり、クリエイター志望の移住者が増えている状況です。

最後に脅威です。窯元の零細化や、プラスチックの普及、和食率の低下が起こっています。また安価な外国製製品の輸入や100円ショップの台頭、高齢化と人口減少に加え、X焼に関する社会全般への情報発信が滞っている状況です。

第1問でSWOT分析が出題されていることもあってか、強み・弱み・機会・脅威がそれぞれバランスよくちりばめられていた印象です。

💡 どの事例でも共通ですが、強みと機会を生かして、弱みや脅威を克服するというのが二次試験の基本的な対応方針となりますので、必ずSWOTで与件を整理するように習慣づけましょう。それではここから、各設問を1問ずつ解説していきます。
ABOUT ME
たかぴー
自己紹介:中小企業診断士。 一次試験は全科目60点超の合計512点という高得点で突破、二次試験は2回連続で合計で240点以上を達成して合格。 合格後は、本業のデータ分析スキルを生かした過去問研究、法人営業経験を生かしたわかりやすい解説で受験者支援を実施中。 チャンネル登録者1.5万人超の「たかぴーの中小企業診断士試験 攻略チャンネル」では、二次試験と中小企業経営・政策も解説。 趣味:ジム・筋トレ、旅行、YouTube、ブログ 連絡先:takapi.channel@gmail.com