はいどうも、中小企業診断士のたかぴーです。今回は、令和3年度の二次筆記試験・事例Ⅱの過去問解説を行いたいと思います。
今回のB社は、地方都市で豆腐の製造販売を営む企業です。与件文の文章量が多く、必要な情報を取捨選択する力が問われる事例でしたね。抜き出せる要素が多い分、どの設問でどの要素を使うのかを見極めるのがカギになります。
まだ令和3年度の問題を解いていないという方は、ぜひご自身で解いてみてからお読みくださいね。
B社の事業概要
まずはB社の事業概要です。B社は豆腐の製造販売を行う企業ですね。事業内容を4P(商品・価格・流通・プロモーション)の観点から整理してみましょう。

まず商品に関しては、絹ごし豆腐や木綿豆腐、柚子豆腐、銀杏豆腐などさまざまな種類の豆腐を販売しているのに加え、豆腐丼や手作り豆腐セットも評判です。また、豆腐を使った菓子類の新規開発も検討中とのことです。
価格面では、スーパーの高価格帯よりも高めに設定とのことで、付加価値が高い商品のようですね。続いて流通面では、移動販売をメインに商品を提供しています。また、ネット販売や置き配サービスの実施も検討しているとのことです。
最後にプロモーション面では、収穫祭の開催をしていて、これが利用者との接点になっているようですね。
SWOT分析と地域資源・課題の抽出
それでは、この企業をSWOTの観点から詳しく分析してみましょう。まずは強み・弱みについてです。

強みについては、地元産大豆で水にこだわった豆腐が評判です。特に商品面では豆腐丼や手作り豆腐セットが人気だと記載されていましたね。また、ネット販売に成功しているY社との関係が築けている点も、強みと考えることができます。
一方、弱みについては、自社の受注サイトを作るノウハウがなく、主婦顧客がX市の人口と比較して少ない状況です。また、移動販売の売上がコロナによって3割減少しているという状況です。
続いて、機会・脅威・課題の抽出です。事例Ⅱでは地域資源を活用することが多いので、今回はそちらについても確認していきます。

まずは機会ですね。若年層はIM(インスタント・メッセンジャー)のやり取りに好意的とありました。また、孫への食育需要や自宅での食事にこだわる家庭、不在時のお届け需要などが増加しているとのことでした。
続いて脅威です。コロナによって人的接触が避けられるようになっています。具体的には、戸別訪問や移動販売の自粛、収穫祭での食事会の中止、試食の自粛が挙げられます。
続いて地域資源です。活用できそうな地域資源としては、新しい素材の菓子で人気を博す和菓子店、割烹の板前で修業した職人、ECサイトで売上拡大中のY社がありました。こういった要素も回答を検討する際に必要となりますので、可能であればチェックしておくと良いでしょう。
最後に課題です。冷蔵ボックスを使った置き配の開始、豆腐・おからを材料とする菓子類による主婦層の獲得、地元産大豆の魅力を伝えるための全国ネット販売が課題に挙げられますね。
今回の事例は、このように抜き出せる要素が多いので、どの設問でどの要素を使うのかを検討するのが比較的難しい事例でした。少なくともここで書き出した内容はチェックできていないと回答の抜け漏れが出る可能性があるので、しっかりと押さえるようにしましょう。それでは、ここから各設問を順番に解説していきます。


