下請けと元請けの違いとは?メリット・デメリットを解説!

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下請け業者という言葉を聞いたことはありませんか?

自動車や建設、IT業界などでよく聞きますが、BtoBの企業であればごく一般的に使われるワードです。

「下請けは利益率が低くいため、元請けで仕事をすべき」

なんて言われていますが、そもそも下請けと元請けにはどのような違いがあるのでしょうか?

今回は下請けと元請けの違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説していこうと思います。

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1.下請けと元請けの違い

下請けと元請けの違いは、仕事の依頼主の違いにあります。

元請けは直接お客様から仕事を引き受けた業者のことです。
それに対し下請けは、元請け業者から仕事の一部を引き受けた業者のことです。

事例で詳しく見ていきます。

たとえばLED照明のメーカーが、コンビニのLED化の案件を受注したとしましょう。

LED照明のメーカーは、自分たちでLEDランプを一式取り揃えることができますね?
しかし一方で、LEDランプの取り付け工事にかんしては特別な技術が必要なので、メーカー自身では行うことができないのです。

そこで工事業者の登場です。
彼らにLEDランプの取り付けを依頼するのです。

この時、LEDメーカーが元請け、工事業者が下請けという関係になるのです。

2.下請け・元請けという構造の注意点

ここで注意しなければいけないのは、金額提示方法です。

確認しておくと、先程の事例ではコンビニが依頼主、LEDメーカーが元請け、工事業者が下請けという関係でしたね。

ここで工事費について追っていきましょう。

下請けである工事業者は、直接の依頼主であるLEDメーカーに工事費を提示します。
この時の金額を50万円だったとしましょう。
LEDメーカーは、依頼主であるコンビニに提示する工事費を自由に決定する権利があります。
つまり、依頼主へ提示する工事費は、仕入額の50万円でもいいですし、倍の100万円でもよいということになるのです。

自由に金額設定できるといっても、依頼主から値引き交渉が発生する場合もありますし、最悪の場合、工事業者は依頼主自身で選定する場合もあります。
(この場合、LEDメーカーも工事業者も元請けとなる)
また、LEDランプと工事費を合わせた金額が高すぎると、仕事自体がなくなってしまう場合もあるので、金額設定は慎重に行う必要があるのです。

3.元請けのメリット・デメリット

先に説明したように、元請けは下請けから仕入れた金額に対して、自由に金額を設定できるというメリットがあります。
そのため、下請け業者からできるだけ安く仕入れ、高い金額を依頼主に提示すれば、それだけ儲けが出るということになりますね。

一方のデメリットとしては、責任範囲が広いという点が挙げられます。

元請けは自身の仕事はもちろんのこと、下請け業者の仕事に対しても、依頼主に対して責任を負うのです。
もし下請けが重大なミスを犯しても、依頼主に対しては元請けから謝罪しなければなりません。
(元請けから下請けに対して、別途責任追及することは可能です。)

したがって、元請けは信頼できる下請け業者を選定する必要があります。

4.下請けのメリット・デメリット

下請けのメリットは、営業活動をしなくても仕事がもらえるという点にあります。

たとえば先程の例でいえば、LEDメーカーが仕事を受注すれば、自動的に工事業者にも仕事が舞い込んでくるという構造になります。
もし元請けと下請けの関係が強固で、元請けが安定して受注できる会社であれば、自然と下請け業者の業績も安定します。

一方のデメリットとしては、元請けから頻繁な値引き交渉に迫られるという点にあります。

元請け業者は1社の下請けだけと取引するということはしません。
たとえばLEDメーカーが工事業者を選定する際は、3社へ工事費の見積を依頼することが多いのです。(これを3社見積といいます。)
工事の品質が同じであれば、3社の中で最も金額の安い工事業者に仕事が依頼されることでしょう。

このような価格競争を常に迫られるため、下請け業者は価格を釣り上げることができず、利益を確保しにくいのです。

5.日本の下請け業者の実態

ご存知の通り、日本はモノづくりで発展してきた国です。
日本を代表する自動車メーカーや電化製品メーカーは、下請けである多くの部品メーカーに支えられてきました。
イメージとしては、田舎の町工場の職人さんたちですね。

日本の下請け業者は、非常に技術力が高いとされてきました。
どんな部品も精巧に作り、納品期日も正確に守ってきたのです。

しかし時代が変わるにつれ、中国を始めとしたアジア諸国の技術力も向上してきました。
すると元請けである自動車メーカーや電化製品メーカーは、下請け業者をアジア諸国の企業に移していったのです。
その理由は、価格の安さでした。

徐々に下請け業者が海外に移されることで、日本の下請け業者はみるみる衰退していきました。

このような時代の流れから、

「元請けから仕事がもらえないなら、自分たちが元請けになるしかない」

という考え方が主流になってきています。
もう一度言いますが、日本の下請け業者の技術力は世界一です。
ぜひもう一度、息を吹き返してもらいたいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

元請けは直接お客様から仕事を引き受け、金額を自由に設定できるというメリットがあります。
一方下請けは、元請けから値段を叩かれるし、いつ取引が終了するかもわからないという、非常に不安定な立場にあります。

「下請けなんてやめて、元請けの仕事を探せばよいのでは?」

このように考えるかもしれませんが、中小企業が元請けの仕事を見つけるのは簡単ではありません。
それは中小企業に信頼感が足りないためです。

大手企業と、聞いたこともない中小企業とでは、どちらに仕事を依頼するでしょう?
仕事の内容も金額も同じであれば、大手企業にお願いしますよね。

中小企業が元請けで仕事を作るには、特別な”何か”が必要なのかもしれませんね。

ではっ!


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