【入門者向け】4つの経営資源の意味と最適な配分方法とは
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【入門者向け】4つの経営資源の意味と最適な配分方法とは

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経営がテーマの本やニュースに頻出する「経営資源」という言葉をご存知でしょうか?
なんとなくは知ってるけど「今さら人に聞けないし・・・。」なんて思っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は改めて経営資源についてまとめてみました。
最後には経営資源の適切な配分方法について考えてみたいと思います。

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1.経営資源とは

まずは経営資源を簡潔に一言でまとめます。
経営資源とは会社が利用できる能力のことです

では会社の能力とは何を指すのでしょうか?
具体的にはヒトモノカネ情報のことを指すのです。

4大経営資源

ひとつひとつの項目については次で詳しく見ていきます。
ここでは経営資源について考える意義について説明したいと思います。

先程説明したように、経営資源とは会社が利用できる能力全てを指します。
会社経営とは、「経営資源を有効活用して、さらに大きな利益を獲得する活動」と言えるんですね。

どんなに素晴らしいサッカー選手がチームに加入しても、監督が使いこなせなければ宝の持ち腐れと言われるように、
経営資源もただ持っていても利益を生み出しません。
要は適切な使い方を学ぶことが大切なんですね。

1-1.経営資源①ヒト(人)

経営資源のヒトとは、主に会社で働く社員のことです。
社員の数が多く、優秀であればあるほど、その会社の人的資源は豊かになります。
従業員は会社の命なんて言葉があるほど、会社経営には大切ですね。

また、経営資源のヒトは広い意味では会社の成長にかかわる全ての人々と捉える場合もあります。
例えば協力会社の人々や、株主、税理士や法律家たちのことです。

確かにこれらの人々は、経営者(社長)の意思で動かせるものでない場合がほとんどですが、上手く活用できれば利益を生み出すことができます。
特に起業をする時には人脈が大切なんてよく言いますよね?
これは経営資源のヒトが会社立ち上げの第一歩には重要だという言葉なんです。

1-2.経営資源②モノ(物)

経営資源のモノとは、会社で所有しているあらゆる物理的な物のことです。
例えば会社の机やパソコン、あるいは事務所・工場や社用車などがありますね。
また、パソコンにインストールされているソフトウェアもモノにあたるので注意しましょう。

物質的資源が豊富であれば生産効率が上がりますが、持ちすぎも考えものですね。
会社のモノは処分する時に費用がかかるものも多いです。
必要なモノを必要な分だけ購入することが大切なのは、消費者も会社も同じですね。

1-3.経営資源③カネ(金)

経営資源のカネとは、その名の通りお金のことです。
ただし、単純に現金だけでなく、株式や債権などもカネに含まれるので注意しましょう。

下世話に聞こえるかもしれませんが、カネが多いことに越したことはありません。
他の経営栄資源のヒト・モノ・情報のほとんどはカネで買えてしまうものが多いためです。
カネがあれば、それだけ選択肢が増えるのです。

そうは言っても、残念ながらどの会社にも潤沢なお金がない場合がほとんどです。
だからこそ、限られたお金を何に使うかが非常に大切なんですね。

1-4.経営資源④情報

古い経営学の参考書では、経営資源はヒト・モノ・カネとしているものがほとんどでした。
しかし近年ではIT技術の発達により、経営資源に情報を含めることが多くなっています。

経営資源の情報とは、会社で持っている無形財産のことです。
具体的には、ノウハウ・技術・特許・著作権・各種データ(統計データなど)を指します。

注意してほしいのが、ヒトの中に情報資源が入っている場合があるということです。
例えば職人と呼ばれる人々は、高い技術力・ノウハウという情報資源を所有していることになります。
このような人々を失うことは、人的資源と情報資源の両方を失うことを意味します。

いわゆる「その人にしかできない仕事」というのは、情報資源が一部の人間にしかない状態を指します。
会社としてはリスクが大きいのことなので、ヒトと情報資源は分けて管理したいものですね。

2.経営資源の最適な配分方法

どんなに多くの、そして優れた経営資源を持っていても、適切に使うことが出来なければ会社は利益を得ることができません。

資源配分イメージ図

上の図のように会社は外部から経営資源を調達し、各事業、各部門へ配分します。
そして、会社の状況に応じて、各事業部間、部門間で調整をする必要もあるでしょう。

適切な資源配分方法について考える前に、ここで経営資源の調達方法についてまとめてみたいと思います。

①ヒトの調達方法
ヒトは正社員雇用、非正規雇用に分かれます。
日本では通例、正社員は終身雇用なので会社の中心となる人物を雇い入れます。
一方、非正規は補助的な要因として投入します。

②モノの調達方法
モノは単純に購入することが多いかと思われます。

③カネの調達方法
カネは売上や借り入れ、株式による出資など様々な方法がありますね。

④情報の調達方法
情報は著作権や特許など、購入が可能なものがあります。
一方技術力やノウハウなどは、それを有しているヒトを雇うことで調達できるかもしれません。
また、技術力・ノウハウは会社の内側から生まれることもあります。

さて、以上のような方法で調達した経営資源をどのように配分していけばよいのでしょうか。

2-1.適切な優先順位付け

経営資源の配分は、会社規模が大きくなればなるほど複雑になります。
経営資源配分の基本は「選択集中」です。

つまり、安定・衰退している分野には最小限の経営資源を、拡大・成長している分野には最大限の経営資源を投入すべきです。
これは「製品のライフサイクル」という考え方に基づいています。

製品のライフサイクルとは、どんな商品も市場に誕生して、いつかは消えてしまうという理論です。

製品のライフサイクル
上の図のようにあらゆる商品は、導入期・成長期・成熟期・衰退期という段階を踏んで、消えていくのです。

したがって、企業は成熟期・衰退期への経営資源の投入を控えて、導入期・成長期という新しい事業の柱へと投資していくべきなのです。

関連記事⇒製品のライフサイクルにおける最適な販売戦略とは

また、ここまでは事業部単位での最適な資源配分の話でしたが、
会社の規模が小さく、1つの事業しか行っていない場合もありますよね。
この場合は各部門間への資源配分問題を考えることになります。

部門とは、具体的には営業部門、広報部門、開発部門、生産部門、経理部門、人事部門などを指します。
アナタの会社のさらなる発展のために、最も強化しなければいけないのはどの部門でしょうか?

生産体制が整っていないのなら、開発・生産部門に経営資源を投入すべきでしょう。
もし生産体制が完璧なのであれば、営業・後方部門に経営資源を配分する必要があるかもしれませんね。
どの部門にも問題ありということであれば、短期・長期的な資源配分の優先順位付けが必要かもしれません。

2-2.資源配分に有効なフレームワーク:PPM

最後に、適切な資源配分を決断する上でよく利用される、経営戦略のフレームワークをご紹介しましょう。

それはプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)と呼ばれるものです。

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント

上の図のように、会社の持っている事業を市場成長率と、市場シェアによって切り分けます。
簡単にそれぞれの領域の説明をしましょう。

関連記事⇒プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントをわかりやすく解説

2-2-1.問題児

問題児は市場成長率が高く、市場シェアが低い事業です。
大切に育てれば、会社の柱になり得ますが、下手をすると事業そのものが無くなってしまうリスクがあります。
事業の将来性を見極めて、経営資源を追加するか、引き上げるかを決断します。

2-2-2.花形

花形は市場成長率が高く、市場シェアが高い事業です。
この地位が続けば、確実に会社の柱になってくれます。
しかし、市場自体が拡大し続けるので、今のシェアを確保するには積極的に経営資源を投入し続けなければなりません。

2-2-3.金のなる木

花形事業の市場成長が落ち着くと、金のなる木になります。
金のなる木は市場成長率が低く、市場シェアが高い事業です。

市場の成長が止まり、市場シェアも高いので、新たな経営資源の投入をしなくても、潤沢な資金を生み出してくれる事業です。
現在の地位を確保するために必要最低限の経営資源を残し、問題児・花形事業へ投資しましょう。

2-2-4.負け犬

負け犬は市場成長率が低く、市場シェアの低い事業です。
この事業がある程度の利益を生み出していないのであれば、速やかに経営資源を引き上げるべきです。

 

 

以上が、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントを利用した経営資源配分の方法です。
大切なのは、一つの事業・部門に固執するのではなく、状況に応じて柔軟に経営資源配分を決定することですね。
特に時代の流れが早いと言われる近年では、素早い経営判断が重要だと考えられます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

会社はヒト・モノ・カネ・情報という経営資源によって成り立っています。
それらを質をいかに高め、そして多く集めるかで会社の基礎的な能力が高まります。

しかし、それだけでは十分ではありません。
優れた経営資源を、適切に配分して初めて、会社は大きな利益を獲得できるのです。

その為には、現在の会社の状況を冷静に見極める目を持たなければなりません。

この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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