暗黙知と形式知の違いと、SECIモデルに学ぶ情報共有の大切さ

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暗黙知と形式知という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

経営学の理論では、企業の中にある知識には暗黙知と形式知があるとされています。

ところで、

そもそも暗黙知ってなに??

そう思われる方も少なくないでしょう。
今回は暗黙知、形式知の意味を理解し、それぞれをどのように活用していけばいいか考えていきましょう。

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暗黙知と形式知の違い

企業における能力向上プロセスに関する主な研究として、「知識創造理論」を上げることができます。
知的創造理論では、知識には「暗黙知」と「形式知」の2次元があるとされています。

この暗黙知と形式知の2種類の知識が、企業の中にあることを認識しておくことはとても大切なのです。

それでは、暗黙知と形式知の違いはどこにあるのでしょうか?

形式知とは

形式知とは、次のような知識をいうとされています。

言葉や文章や絵や数値などにより表現が可能で、他人にもわかりやすい形式知・論理的言語によって伝達可能な知識

つまり、人に言葉などで説明が可能な知識のことをいうのです。

僕が今説明している経営学の理論も説明可能なので、形式知だといえますね。

暗黙知とは

これに対し、暗黙知とは次のような知識をいいます。

具体的な形に表現して他人に伝えることが難しい。具体的には、熟練、ノウハウなどの行動スキル、そして思い(信念)やメンタルモデル、視点と言った思考スキルである

言葉などでは伝えることができない知識を暗黙知というのです。

僕がもっとも暗黙知を説明するときにわかりやすいと思うのが。

「指の曲げ方の説明」

です。あなたは指をどのように曲げているか人に説明できますか?
曲げようと思ったら曲がるとしか言いようがないはずです。

このように、言葉では説明できない知識や方法論を暗黙知というのです。

暗黙知・形式知の活用法:SECIモデル

人はそれぞれ独自の暗黙知・形式知が蓄積されています。
つまり、言葉でうまくく説明できる知識と、そうではない知識があるわけですね。

そして、それぞれの知識がメンバー間で共有され、暗黙知から形式知へ、逆に形式知から暗黙知へという変換させていきます。たとえば、限られた一部の組織メンバーが共通体験を通じて「体得」した暗黙知が、マニュアルとして形式知化され、他のメンバーにも共有されていくのです。

このようにして、企業組織においても暗黙知と形式知は各個人間を移動していくという理論をSECIモデルといいます。

SECIモデルには「共同化」「表出化」「連結化」「内面化」の4つのモードがあります。

4つのモード①共同化

共同化では、主に経験の共有を通じて、個人の暗黙知が他の組織メンバーと共有され、異質な暗黙知の相互作用を通じて、新たな暗黙知が創出されていきます。

4つのモード②表出化

表出化では、個人が蓄積した暗黙知が、言語やモデルなどの表現手段によって形式知として表現されます。暗黙知を共同化できる範囲は限られますが、表出化された知識は集団としての共有が容易になります。

4つのモード③連結化

連結化では、形式知を組み合わせて、より高次の形式知へと体系化する。

4つのモード④内面化

内面化では、共有された形式知が、暗黙知として再び個人に取り込まれます。形式化された知識を実践の中で活用し、生きた知識として体得していくプロセスで、新たな暗黙知が創造されるのです。

以上のように、暗黙知・形式知は4つのモードを通してどんどん組織の中で高度化していくのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は形式知・暗黙知という組織の知識の種類をみてみました。
暗黙知はできるだけ形式知に変え、社内で共有すると、だれかがまた新しい暗黙知を身につけます。
そしてその暗黙知を形式知に変えていく。

このプロセスの中で、企業は独自のノウハウをどんどんと生み出していけるのですね。

日本の企業は暗黙知を形式知にかえる努力がたりていないと言われています。

日々の仕事では、できるだけ情報共有を徹底していきたいものですね。

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