ファクトベース思考とは?使い方や問題点を解説

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「ファクトベースで考えろ!」

社会に出て間もないころ、上司に言われてポカーンとした記憶があります。

「え?ファクトベースってなに??」

当時の僕はこう思ったものでした。今ではその意味や使い方も身についてきたと実感しています。

ここに来たみなさんは、そんなファクトベース思考の考え方がイマイチよくわからず、この記事に迷い込んだのでしょう。確かにビジネス用語には横文字が多くて、実際に聞いたり調べたりしないとよくわからないものが多いですよね。

そこで、今回はファクトベース思考の考え方・使い方からメリット・デメリットを説明していこうと思います。最後に、ファクトベース思考で成功した事例を紹介していきます。

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1.ファクトベース思考とは

ファクトベース思考とは、事実に基づいて考えることをいいます。

英語で表記すると「Fact Base」=「事実ベース」という意味になりますね。

ロジカルシンキングでは、様々な事実をもとに論理を展開していきますが、事実そのものが正確でなければ、結論も信ぴょう性がなくなってしまいますよね。ファクトベース思考では、事実をしっかりと確かめた上で論理を展開していきます。論理が間違っていなければ、導き出される答えも正しいはずですよね。

ファクトベース思考はロジカルシンキングの基礎となる考え方だといえるのです。

では、ファクトベース思考はどのように利用して、どういった点に注意しなければいけないのでしょうか?また、メリットやデメリットはあるのでしょうか?
ひとつひとつ見ていきましょう。

1-1.使い方

事実に基づくといっても、何が事実にあたるのでしょうか。

ファクトベース思考における事実とは、以下の二つを指します。

  • 数値データ
  • 明文化された文章・名言化された発言

それぞれ説明していきます。

数値データ

数値データとは、具体的には売上高データや来客数などの数字を指します。
これらの数値データを駆使してロジカルに考えていくわけですね。

例えば、

「コンビニのお客さんの1回あたりに使う金額は?」

と質問されたとき、

「だいたいおにぎりとコーヒーを買うとして、250円くらいですかね。」

と答えられるのと、

「コンビニの1日あたりの売上高は約30万円です。来店数は1日約1,000人なので、30万円を1,000人で割って約300円ですね。」

と答えられるのと、どちらの意見を信じるでしょう?

当然数値データという事実をもとに説明された方が、説得力がありますよね。

このように数値データを用いるのが、ファクトベース思考の使い方のひとつなのです。

明文化された文書・名言化された発言

明文化された文書・名言化された発言とは、はっきりと文章として書かれたもの、口に出して言った発言を指します。

「あの人はあんな態度だから、多分こう考えてると思う」

これは事実ではなく憶測です。良く言っても推測にすぎません。これではファクトベース思考とはいえませんよね。

ハッキリと文章化されたもの、ハッキリと発言されたものを使って論理を展開していきましょう。

1-2.注意点

ファクトベース思考は事実に基づいて考えていきます。
注意しなければいけないのは、事実が本当に間違っていないかという事でしょう。

  • 根拠にしようとしているデータは信用できる引用元ですか?
  • 2次データを利用していませんか?
  • 適切な収集方法で行われたデータですか?

あらゆる面から、事実を疑ってみてください。ファクトベース思考では、事実が異なれば導き出される答えも異なります。細心の注意を払って、事実を探り出していきましょう。

1-3.メリット・デメリット

ファクトベース思考には次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

ファクトベース思考のメリットは、どんな人でも説得できてしまうということです。

例えば経営コンサルティングをしている会社の社員を想像してみてください。彼らは20代、30代という若さで、50歳以上の部長や社長に対して経営改善提案を行っているのです。社会人としてまだまだ未熟な彼らが、人生の大先輩に経営に対してアドバイスを行うのです。ちょっと信じられませんよね。

しかし、それを可能にしているのが、ファクトベース思考なのです。

彼らは徹底して事実に基づいて会社の問題点・改善点を導き出し、お客様に利益をもたらしているのです。それはもう異論の余地がないほどに徹底していますので、どんな人でも説得できてしまうのです。

ちなみに、このようにファクトベース思考に基づいたコンサルティングはファクトベースコンサルティングと呼ばれます。
それに対し、自らの経験に基づいたコンサルティングをグレイズヘアコンサルティングと呼びます。その名の通り、ビジネス経験を多く踏んだ老紳士が行うことが多いのが、このコンサルティング手法です。

デメリット

ファクトベース思考のデメリットは、時間がかかってしまうことです。

徹底したファクトベースを貫こうとしたら、それなりに時間と労力をかけて事実を探り出さなければなりません。すぐに真実が見つけられればよいのですが、そうはいかないことも多いでしょう。

しかし、ビジネスの現場ではスピード感が求められることが多いのも事実です。

時には、事実確認を十分に行わない状態で決断を行わない場面もあるのです。確かにファクトベースで考えることは重要ですが、データ主義が行き過ぎたために、大切な機会を失ってしまわないように注意しましょう。

2.ファクトベースの事例紹介:POSシステム

最後に、ファクトベース思考に基づいたビジネスで成功した事例を紹介します。それは今となっては当たり前となっている「POSシステム」です。POSシステムはファクトベース思考の象徴といえるのです。

それではPOSシステムがどのように普及し、どのように活用されているのかを見ていきましょう。

2-1.POSシステムとは

そもそもPOSシステムというものをご存知でしょうか。

POSシステムとは、物品販売の売上実績を単品単位で集計するシステムのことで、主にコンビニやスーパーなどの小売店のレジに入っています。

POSシステムを利用すれば、どの商品が、いつ、どれだけ売れたかがデータとして見ることができるようになります。それだけでなく、クレジットカードやTカードなどと連携して、お客様の性別・年齢・住所などのデータと、購入商品のデータをリンクさせることがも可能なのです。

2-2.POSシステムのファクトベース思考

1900年始め、お店で使われているレジは、単にお金をしまうことのできる大きな電卓でした。当時のレジはお金を入力すると、お釣りを計算して、レシートを発行するという、いたってシンプルな機械だったのです。

それが1960年頃からある変化が起こり始めました。スーパーで使用されているレジに初めてPOSシステムが導入されたのです。取扱商品別に設定を行うことができ、成果、鮮魚、精肉などの販売数量を把握することができるようになりました。

これが流通におけるファクトベース思考の始まりです。

それから1970年に入るとコンビニの普及が始まり、POSシステムとファクトベース思考が急速に広まっていきました。コンビニのセブンイレブンではいち早くPOSシステムの活用に着手し、在庫管理とコンピュータを連携させることで、物流の最適化に成功したのです。

現在では顧客情報や購入商品情報等を総合的にコンピュータで解析し、新商品開発に役立てています。

このようなPOSシステムの活用方法は、全てファクトベース思考に基づくものです。
商品情報、顧客情報という客観的な事実に基づいて、運用改善や経営方針を決定しているのです。

今では日本の物流システムは世界で最も優れていると言われるほどに成長しました。
この成長の裏には、ファクトベース思考が隠されていたんですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ファクトベース思考とは、事実に基づいて考えることです。

客観的データは人を説得したり、正しい答えを導くのにとても大切です。

ちなみに僕が今回ファクトベース思考の記事を書こうと思い立ったのは、「ファクトベース」というキーワードがGoogleでの月あたり検索回数が1600回と多い割に、SEO難易度20と低い(競合が少ない)という事実に基づいています。
ブログの記事ネタにもファクトベース思考を利用しているわけですね。

ファクトベース思考を身につけ、みなさんのビジネスでのさらなるご活躍をお祈りしています。

ではっ!

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