コンビニ大手の海外進出状況を調べた結果、やばい会社を発見した…
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コンビニ大手の海外進出状況を調べた結果、やばい会社を発見した…

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コンビニの海外進出状況についてお探しではありませんか?

今や日本では当たり前の存在となったコンビニですが、日本のコンビ二各社が海外でどのように活躍しているか気になりますよね。

実際に調べてみると、意外としっかりとまとめられているサイトがないんですよね。
会社のホームページを見てもどこに書いてあるかよくわからないし…という方も多いのではないでしょうか?

実は各企業の海外進出状況は、ホームページの「IR情報」にまとめられているのですが、素人には難解なものになっています。

そこで今回はコンビニ大手各社のIR情報をもとに、海外の店舗数をまとめてみました。

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1.コンビニ各社の海外店舗数推移

今回調査したのは、コンビニ大手である

  • セブンイレブン
  • ローソン
  • ファミリーマート

の3社です。
業界動向 SEARCH.COMによると、各社の売上高シェアは次の通りとなっています。

  • セブンイレブン・・・37.3%
  • ローソン・・・28.7%
  • ファミリーマート・・・25.4%

セブンイレブンが頭ひとつ抜けて、ローソンとファミリーマートは拮抗しているという状態でしょうか。
これは私たちの感覚に近いですね。

それでは、この3社の海外への進出状況はどのようになっているのでしょうか?
1社ずつ詳しく見ていきましょう。

セブンイレブンの海外店舗数推移

まずは業界トップのセブンイレブンです。
セブンイレブンの海外店舗数と、エリア別出店割合は次の通りとなっています。
ちなみにエリア別出店割合は2016年時点でのデータとなっています。

セブンイレブンの海外店舗数・エリア別出店数推移

※セブン&アイHDのHPのIR情報をもとに筆者が作成

ご覧の通り、2012年から堅調な伸びをみせていますね。
進出エリアとしては、北米地域だけで全体の96%を占めています。

アジアへの進出は進んでいないかのように見えますが、実はそうではありません。
セブンイレブンはエリアライセンシーといわれる、出資関係をもたなたい、いわば名前だけを貸した形の海外展開も行っています。
「セブンイレブン」という名前だけを貸して、店舗経営については現地企業にお任せという形態ですね。名前を貸す代わりに、ロイヤリティという形で収入を得ています。

そのエリアライセンシーでの海外進出状況を表したのが次のグラフです。

セブンイレブン・エリアライセンシーのの海外店舗数・エリア別出店数推移

※セブン&アイHDのHPのIR情報をもとに筆者が作成

ご覧の通り、タイ・韓国・台湾・中国と、アジア各国が並んでいます。
セブンイレブンは直営・フランチャイズという形で北米各国へ進出して、アジア各国へはエリアライセンシーという形で進出していたわけですね。

ここでひとつ注目してほしいのが、店舗数の数です。
直営・フランチャイズの海外店舗数は約8,800店舗なのに比べ、エリアライセンシーの海外店舗数は約31,200店舗と、約4倍近くの差がありますね!
いかにエリアライセンシーが拡大力のある進出方法なのかが、よくわかります。

エリアライセンシーにはメリット・デメリットがありますが、それはこの記事の最後に触れたいと思います。

ローソンの海外店舗数推移

次は業界No.2のローソンです。
ローソンの海外店舗数と、エリア別出店割合は次の通りとなっています。
こちらもエリア別出店割合は2016年時点でのデータとなっています。

ローソンの海外店舗数・エリア別出店数推移

※ローソンのHPのIR情報をもとに筆者が作成

セブンイレブンと比較すると、店舗数の増加率が高いようにみえますね。
進出エリアとしては中国が圧倒的に多く、全体の89%を占めています。

ただし、店舗数が合計で800店舗弱と非常に少ないという状況になっていますね。

ファミリーマートの海外店舗数推移

最後は業界No.3のファミリーマートです。
ファミリーマートの海外店舗数と、エリア別出店割合は次の通りとなっています。
こちらもエリア別出店割合は2016年時点でのデータとなっています。

ファミリーマートの海外店舗数・エリア別出店数推移

※ファミリーマートのHPのIR情報をもとに筆者が作成

他のコンビニ各社と同じように、こちらも順調に店舗数を伸ばしているようですね。
進出エリアとしては、台湾が最も多く、次いで中国・タイと続いているようです。

ここでひとつ注意点があります。

ファミリーマートは2014年に7,925店舗あった韓国の店舗を全て売却しています。

しかし、上のグラフには韓国のデータを含めていません。これは「現在のコンビニ各社の海外進出状況を比較する」というのが、この記事の趣旨となっているためです。
本来であれば2013年から2014年にかけて、大きく店舗数が減少しているという点にご注意ください。

2.コンビニ大手3社の海外進出状況の比較

さて、ここまで各社の店舗数推移、進出エリアを確認してきました。
この3社の海外進出状況を比較すると、どのようになっているのでしょうか?

そこで2016年時点での会社別海外店舗数と、過去5年間の店舗増加率をグラフにまとめてみました。
ちなみに、セブンイレブンは直営・フランチャイズ店舗のみの数値となっています。

コンビニ各社の店舗数・店舗増加率推移

ご覧のように、セブンイレブンが最も多く、次いでファミリーマート、最後にローソンとなっています。

ここまでまとめて僕が思ったのは

 

ローソン…やばいくね…?

 

圧倒的にローソンの店舗数の数が小さいのです。
2位のファミリーマートでも7倍差、セブンイレブンに至ってはなんと11倍も差を付けられているのです!!
外国に行ってローソンの場所を聞いたりでもしたら、間違いなく

TAKAPI
ローソン…?
キイタコトアリマセンネー。

と、言われてしまうでしょう。軽くカルチャーショックですね。

とはいうものの、ローソンも過去5年間の海外店舗増加率が約20%と、大手3社の中でも急速に店舗数を拡大していることも事実です。
もしこのペースで店舗拡大が続くと、約10年後には今のファミリーマートの店舗数の約半分くらいの店舗数になると予測されます。それでもまだ半分かよ…

確かに国内ではローソンとファミリーマートはどちらも遜色がありませんが、海外ではこんなにも差が付いていたのですね。

3.海外進出方法としてのエリアライセンシーのメリット・デメリット

最後に、セブンイレブンがアジア各国へ進出するために利用していた、エリアライセンシーという進出方法について考察してみます。
名前だけ貸すことで、あんなにも店舗数が拡大できるのなら、ファミリーマートやローソンも真似するべきだと思いますよね?

しかし、エリアライセンシーにはメリットだけでなく、デメリットも存在するのです。

エリアライセンシーのメリット

エリアライセンシーのメリットは主に2点あります。

  • 店舗数拡大が早い
  • 現地のニーズへの対応力が優れている

1点目は店舗数の拡大が早いことです。
これはセブンイレブンの直営・フランチャイズ店舗の数と比較しても明らかですよね。

エリアライセンシーでは、地元の企業でコンビニ経営を始める資金さえあれば、誰でも「セブンイレブン」を名乗れます。
フランチャイズも同じような性格があるのですが、エリアライセンシーの方が様々な規約・制約がない分、広がりが早いといえます。

2点目は現地のニーズ対応が優れていることです。
地元の企業が地元の住民のために商品を提供するわけですから、日本企業よりも商品ニーズを把握しているに決まっています。

これが直営店・フランチャイズ店だと、どうしても日本で成功したやり方や品揃えで、店舗経営をしてしまいがちです。
よく言われることですが、日本での成功方法が海外でも成功するとは限らないというのが、グローバル化の対応での難しいところです。
エリアライセンシーでは、いい意味で店舗経営を地元企業に任せられるわけですね。

それでは、エリアライセンシーのデメリットにはどのような点が挙げられるのでしょうか?

エリアライセンシーのデメリット

エリアライセンセンシーのデメリットは主に2点あります。

  • ブランド力を維持しにくい
  • 1店舗あたりの収益が小さい

1点目はブランド力を維持しにくいという点です。

エリアライセンシーでは名前だけ貸しているわけですから、その店舗の経営方法には基本的に口出しできません。

たとえば日本的な丁寧な接客などは、このような店舗には期待できないと言っていいでしょう。
悪くいうと、好き放題にやられてしまうというわけです。

しかし、店舗の利用者としては直営でもエリアライセンシーでも同じ「セブンイレブン」なのです。同じ看板を掲げている以上、少なからず影響があります。

もし日本人が海外のエリアライセンシーの店舗でヒドい接客を受けたり、購入した商品で食中毒になったりでもしたら、間違いなくセブンイレブンへの信頼を無くしてしまうことでしょう。

2点目は1店舗あたりの収益が小さいという点です。

セブンイレブンは名前だけ貸して、その他の経営支援や店舗運営ノウハウ等の指導はほとんどやらなくて良いというメリットがありますが、裏を返せば見返りとしてもらえる金額は少ないのです。

以上のようなメリット・デメリットを考慮すると、エリアライセンシーが必ずしも優れた海外進出方法とは限らないことがわかりますね。
セブンイレブンはこのような点を加味した上で、エリアライセンシーを適用するエリアをアジア各国に絞っているのだと考えられます。

まとめ:ローソンは海外進出を急げ!

いかがでしたでしょうか?

各社の海外進出店舗数をグラフ化してみると、どの企業も順調に店舗数を拡大していることがわかりました。
各社が力を入れているのは、中国を始めとしたアジア各国でしたね。
セブンイレブンだけが、アメリカ・ヨーロッパへの進出にも成功しているようです。

そして、なによりも気がかりなのが、ローソンの海外店舗数の少なさです。

ファミリーマートはサークルKサンクスを買収することで国内の店舗数も大幅に拡大しましたし、売上高シェア率がローソンとファミリーマートで逆転してしまうのも時間の問題のように思えます。

ファミリーマートがローソンを抜く日が来るのか、それともローソンが逃げ切るのか、今後のコンビニ業界の競争に注目していきたいですね。

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