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経営学部生に贈る、誰でも簡単に、最高の卒論を書く方法!

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大学4年生になって卒業論文の書き方について困っていませんか?

「卒業のためには卒業論文を書かなきゃいけない。どうせなら4年間の集大成としていい論文を書き上げたい!」

志は高くても、実際に始めてみると何から始めていいのかわかりませんよね。

「自分は勉強不足だったんじゃないか…」

なんて落ち込んでしまう人もいるかもしれません。

でも大丈夫!気にすることなんてありません!
企業・社会に対して少しでも興味を持つ気持ちがあれば、誰にでも簡単に卒業論文を書くことはできるんです!

今回は、そんな経営学部生のために正しいテーマの決め方、論文の書き進め方を解説してきます。

ぼくはこの書き方でわずか2カ月で卒業論文を書き上げました。
しかも所属ゼミで優秀論文に選ばれるほど、質の良い論文にできたんです!

1.論文のテーマってどうやって決めたらいいの?

卒業論文に取りかかるにあたって、まず最初に始めなければいけないのはテーマ決めですね。

経営学の論文のテーマは次の3種類に大別できます。

経営学の3種類の論文テーマ
  • 企業研究

具体的な企業の成功要因や失敗要因について考察する論文です。

  • 業界研究

ある業界の構造や動向を考察する論文です。

  • 理論研究

どんな企業・業界にも通用するような汎用的な理論を提唱する論文です。

 

ズバリ、この中でぼくがおススメしたいのは企業研究をテーマにすることです。

なぜ僕が企業研究をおススメするのか?

まずはその理由から説明しましょう。

1-1.僕が企業研究をおススメする理由

卒業論文は大学4年間の集大成ということもあり、ついつい気合が入ってしまいますよね。
やる気があることは大いに結構ですが、自分の能力に見合ったテーマを設定しないと、痛い目をみることになります。

たかぴー

どうせやるからには壮大なテーマにしたい!

 

卒業論文やる気勢はこのように考えて、業界研究や理論研究に走ろうとします。
でも、業界研究や理論研究って、学部生レベルがやる研究じゃないんですよ。

1-1-1.業界研究がダメな理由

業界研究をおススメしない理由は、単純に時間がかかるためです。
その業界を研究するからには、それに属する1社1社調べていかないといけません。

たとえば自動車メーカーをテーマにして選ぶと、11社の自動車メーカーと、それにかかわる部品メーカーを調べ上げなければいけません。結局企業研究でも所属する業界をある程度調べなければいけないのですが、業界研究に比べるとそこまで内容の濃さを求められないでしょう。

業界研究をする際には、最低1~2年くらいの年月をかけなければいけないでしょう。
もし1年にも満たない年月で業界研究を行うと、その論文は中身の薄い、ありきたりな内容になってしまう可能性が高いので注意しましょう。

1-1-2.理論研究がダメな理由

あまり理論研究をやろうと思う人はいないとは思いますが、念のため触れておきます。

理論研究は業界研究とも比較にならないほど時間がかかります。

その理由は理論の汎用性が求められるからです。どの企業にも当てはまることを証明するために、あらゆる企業に当てはめて理論が成立することを証明しなければいけません。

理論そのものではなく、既存の理論を用いて企業分析する方がよっぽどいい論文が出来上がると思います。

1-1-3.企業研究がおススメな理由

たかぴー

企業研究なんて、範囲が狭いしすぐにネタがなくなっちゃいそう。
ありきたりな論文なんて書きたくない

 

企業研究をおススメすると、このように考えてしまう人も多いです。
しかし、現実的に学部生の能力と時間を考慮すると、企業研究レベルがちょうどよいのです。

そもそも、企業研究を行うと必ずしも質の悪い論文になるとは限りません。

問題なのは”リサーチクエスチョン“の設定方法なのです。

このリサーチクエスチョンをしっかりと立てることができれば、どんな人からも高く評価される論文を書くことができます。
それでは、リサーチクエスチョンってなに?という方のために、リサーチクエスチョンについて説明したいと思います。

1-2.論文の質を決める「リサーチクエスチョン」とは

卒業論文の質の8割はリサーチクエスチョンで決まるといっても過言ではありません。

 

リサーチクエスチョンとは
リサーチクエスチョンとは、研究するにあたって解決したい疑問のこと

 

卒業論文は研究の一種です。研究は、研究者が何か疑問に思うことを解決するために行うものですよね?

経営学の卒業論文も何か問いを立てて、その問いに解答するといのが基本なのです。

具体的なリサーチクエスチョンを挙げてみましょう。

 

「なぜiPhoneは日本でNo.1のシェアを獲得できたのか?」
「東芝が不正会計はなぜ起こってしまたのか?」
「ローソンがセブンイレブンに勝つ方法とは?」

 

このような問いに対して、論理的に答えを導いていくのが論文の書く手順となります。

1-3.正しいリサーチクエスチョンの立て方

それでは具体的にリサーチクエスチョンを立てる手順を説明していきましょう。

まず最初に、自分の興味のある企業を具体的に5つ挙げてみましょう。
ここからは僕も実際に作業していきますので、読者のみなさんも同じように進めてもらえたらと思います。僕が今興味のある企業は、

  • 東芝
  • 任天堂
  • アップル
  • NEC
  • 楽天

以上の5社です。
興味のある企業を書き上げたら、その中で最も興味のある企業を一つ選んで、その企業について疑問に思っていることを5つ書いてみましょう。
ちなみに、僕は任天堂を選んでみました。

 

任天堂について疑問に思うこと
  • 任天堂はスマホゲームで成功するのか?
  • 任天堂はニンテンドースイッチで成功するのか?
  • 任天堂はなぜWiiで成功し、Wii Uで失敗したのか?
  • 任天堂はゲーム機の開発を諦めない理由
  • 任天堂はどのような歴史をたどってきたのか

 

このような疑問を書いてみましょう。
次に、今立てた疑問の評価を行います。
評価基準としては、

  • 新規性はあるか?
  • 答えがでるか?
  • すぐに答えがでてしまわないか?

以上の3点で考えていきましょう。
実際に任天堂に対する疑問を評価してみます。

まず新規性の点で「任天堂の歴史」に関しては、既に様々な書物で論じられているので、価値が低そうです。
また、答えがでるという点では「スマホゲームの成功可能性」「ニンテンドースイッチの成功可能性」に関しては情報量が少なく、明確な答えが導けそうにありません。「意見」をいう事ができても、「答え」は誰にもわからないという部類になります。

まだあまり語り尽くされておらず、一定の答えを導け出せそうな「Wii Uの失敗理由」「ゲーム機開発を諦めない理由」がいいリサーチクエスチョンとなりそうですね。
※あくまで2017年2月時点です

「Wii Uの失敗理由」は過去の全メーカーのゲーム機の失敗要因を洗い出すことで、法則性を導き出すことができるかもしれません。
また、「ゲーム機開発を諦めない理由」については、ゲーム機開発でどのように任天堂が利益を上げているか、また、ゲーム機開発から撤退すると、どのような不利益があるかを考察してみるとよいかもしれません。

どちらも十分に検討する要素がありそうです。

このように、リサーチクエスチョンを書き出し、評価を行なっていきましょう。
納得のいかない場合は、さらにリサーチクエスチョンを書き出し、それでもダメなら企業を変えてみましょう。

ここが論文の質を決めると心得て、納得のいくまで作業を続けることをおススメします。

ある程度納得いくリサーチクエスチョンが出来上がったら、実際に研究を開始しましょう。

2.テーマは決まったけど、何から始めたらいいかわからない!

たかぴー

リサーチクエスチョンが決まったけど、次に何をすればいいかわからない

 

という方も多いかと思います。
ここからは次のステップである研究方法について説明していきましょう。

説明には先程僕がリサーチクエスチョン「なぜWiiで成功し、Wii Uで失敗したのか」を例に解説していこうと思います。

2-1.とりあえず関連書籍を読むのはやめろ!!

研究を始めるにあたって、やりがちな間違いは「”とりあえず”関連書籍を読む」ことです。

断言します。

研究の開始直後に関連書籍を読むことは、全く意味がありません。

そもそもアナタの立てたリサーチクエスチョンは「新規性のある」ものなので、本を読んでも答えなんて書いてあるはずがないのです。
もし本に、リサーチクエスチョンに対する明確な答えが書いてあったなら、もう一度リサーチクエスチョンを立て直すことをおススメします。

誤解しないでほしいのは、なにも書籍を読むこと自体が間違っているということではありません。

実は、本を読む前にやるべきことがあるのです。

2-2.リサーチクエスチョンはどうすれば解答できるかを考える

前置きが長くなりましたが、研究の初期段階でまず最初に行うべきは、リサーチクエスチョンに対して仮説を立てることです。

たとえば「なぜWiiが成功し、Wii Uでは失敗したのか」という問いに対する答えに、仮説を立ててみましょう。

  • Wiiが成功した理由

Wiiには今までゲーム機が成功するための方法論がすべて詰まっていた

  • Wii Uが失敗した理由

Wii Uは、今までゲームが失敗する法則に完全に一致していた

以上のような答えが導き出せれば、リサーチクエスチョンへの回答となりそうです。
では、この答えを証明するには、どのような情報が必要なのでしょうか?

 

必要と考えられる情報
  • 過去のゲーム機の成功要因
  • 過去のゲーム機の失敗要因

 

以上の情報がわかれば、仮説の証明ができそうですね。

2-3.必要な情報をピックアップしたら徹底的に調べろ!

ここまでくれば、情報を徹底的に集めるのみです。
ここでようやく関連書籍が登場するわけですね。

情報収集の方法としては、以下のような方法があります。

  • 関連書籍・雑誌
  • インターネット
  • 新聞
  • 社員などへのインタビュー

実際に働いている人に話を聞く機会は少ないと思うので、現実的には本やネットで調べることになるかと思います。

なお、インターネットで調べる際には、情報の引用元に注意してください。
たとえば2chやまとめサイト、ブログなどの情報をもとに卒業論文を書くことは御法度とされています。どんなに信頼できるブロガーが書いた情報でも、安易に利用しないようにして下さい。

ネット情報で論文に利用できる情報は、

  • 政府などの公的機関の情報
  • 企業が自社サイトにて公開している情報

の2つのみです。それ以外のデータを用いるはルール違反なのです。

2-4.情報をもとに考察しろ!

ここまで調べた情報を、分析・考察してみましょう。

おススメなのは、今まで学校で習ってきた経営学のフレームワークに当てはめて考察してみることです。

ファイブフォース分析PPM分析マーケティングミックスの4Pなど、活用できる理論は積極的に利用していくべきです。フレームワークを用いることで、

①抜けや漏れのない議論が展開でき、
②経営学の論文らしを印象付ける

ことができるでしょう。
また、アナタがゼミなどに所属している場合は、ゼミの研究テーマに寄せることも必要かもしれません。ここら辺は学校やゼミによると思うので、教授へ確認することをおすすめします。

3.論文はどうやって書いたらいいの?

リサーチクエスチョンを立て、仮説も立てました。
そして、仮説の証明に必要な情報も全て調べ上げられたら、いよいよ論文の執筆となります。
卒業論文に必要な文字数は3万字前後とされています。心配な方は、教授に必要文字数を確認してもいいでしょう。

でも、ほとんどの人は論文なんてものを書いたことがないので、何から書き始めていいのかわからないでしょう。

そこで、まずは論文の骨組みから確認していきましょう。

3-1.論文の書き方:論文にはテンプレがあります!

論文の書き方にはテンプレート(骨組み)があります。
今まで僕が説明してきた手順で研究を進めてきた方は、テンプレートに調べた内容を当てはめていくだけで、卒業論文が完成してしまうでしょう。
では、そのテンプレートを確認してみましょう。

 

卒業論文のテンプレート
論文の目的
リサーチクエスチョンの提示、リサーチクエスチョンの意義を説明します。
仮説
研究開始当初に立てた仮説を提示します。
本論
仮説の証明に調べ上げた情報を書いていきます。
結論
リサーチクエスチョンに対する結論を述べます。仮説と合っていたか、間違っていた根拠は何かを書いていきます。

 

大まかな構造としては、以上のとおりです。
最もボリュームを割くのは本論となるでしょう。

次に、論文執筆にあたって注意点について説明します。

3-2.卒業論文の注意点:いらない情報を詰め込むな!

卒業論文にありがちな間違いは、文字数を稼ぐためにいらない情報を詰め込みすぎることです。
あくまでリサーチクエスチョンへの答えと、仮説の証明に必要な、最低限の情報を簡潔に書くことが大切なのです。

良い例をみてみましょう。

①仮説:
ゲーム機の歴史的な成功要因と、Wiiの成功要因は合致する

②本論:
・過去のゲーム機の成功要因を体系的にまとめる
・歴史的な成功要因と合致するか検証する⇒一部合致するが、他にも要因がありそうだと判明
・Wii独自の成功要因を説明

③結論:
Wiiの成功には、歴史的な成功要因と、Wii独自の成功要因がある

以上のようにまとめあげると良いでしょう。

この本論に

①スマホゲーム市場の現状
②最も売れたゲームソフトランキング
③親が子どもにゲームをさせる時の注意点

などを入れても、全く関係がないことがわかるでしょう。

 

たかぴー

さすがにそんなことはしないわ~

 

なんて油断してしまうでしょうが、実際に初心者が3万字もの文字数を書き上げるのは至難の業です。文字数が足りないことに気づくと、ついつい調べた内容はなんでも詰め込めこみたくなる誘惑にかられてしまうでしょう。

そんなときには、

「結論に、より説得力をもたせるにはどうしたらよいだろう?」

という問いを立ててみましょう。
アナタの結論には、どこかに突っ込みどころがないでしょうか?
だれもが納得する結論を得られるまで、徹底的に調べ上げ、論文に書き起こせたなら、きっと3万字では足りないと感じられるはずです。

まとめ:卒業論文は事前準備が大切!

いかがでしたでしょうか?

卒業論文はいきなり書こうと思っても書けるわけではありません。

まずはリサーチクエスチョンと仮説を立て、情報収集を開始し、ようやく書き始めることができるのです。

途中でリサーチクエスチョンが変更になることもあれば、仮説が甘すぎることに気づくこともあるでしょう。そういう紆余曲折はだれにでもあります。

卒業論文はトライ&エラーの繰り返しで作り上げるものだと僕は思います。

事前準備をしっかりと行って、始めから素晴らしい文章を書こうとせず、気を楽にして書き始めたいものですね。

では!

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ABOUT ME
たかぴー
自己紹介:中小企業診断士の会社員。 YouTubeチャンネル 「たかぴーの中小企業診断士試験 攻略チャンネル」を運営中。 趣味:ジム・筋トレ、旅行、YouTube、ブログ 連絡先:takapi.channel@gmail.com

POSTED COMMENT

  1. laypyae より:

    卒業論文のアドバイス読むことができ本当にありがとうございます。最初にこのアドバイス見つかったら良かったと思いました。今、私は大学4年生で来年卒業になります。でも、なかなか卒業論文は進めませんので落ち込んでいます。今、私書いてるのは[静岡市における外国レストランの行方、ミャンマーのレストランを通して]というテーマで研究しています。でも、なかなかネタは手に入れなくて困ってます。できれば、アドバイスくれませんか。よろしくお願い申し上げます。

  2. たかぴー より:

    コメントありがとうございます。
    まず始めに、テーマについて詳しくお聞かせ頂いて宜しいでしょうか?

    静岡市の外国レストランが、

    ①ミャンマーのレストランのように悪くなる/良くなる
    ②ミャンマーのレストランを模倣すれば改善されるだろう

    どちらの方向性でお考えですか?

    また、「ネタ」とは具体的に何を指しているのでしょうか。

    質問に質問で返してしまい恐縮ですが、宜しくお願いします。

  3. peki より:

    はじめましね。とてもためになる記事ありがとうございます。私は今経営学科のマーケティング専攻でして、卒論に苦戦を強いられています。
    興味のあるものにするべきと聞いていて、決めた私のタイトルは、
    「外国人観光客をリピーターにするマーケティング」です。しかしこれは、いわゆるたかぴーさんが言われている業界研究にあたるものかと思いまして、私も現在どのように進めていけば良いか分からず手付かずの状態になっています。よかったらアドバイスの方をよろしくお願いします。

  4. たかぴー より:

    >pekiさん

    コメントありがとうございます。確かに難しいテーマですね。
    まずは具体的に研究題材にできそうな企業を探されてはいかがでしょうか。
    条件は、
    ①外国人観光客をターゲットにしている
    ②外国人観光客のリピート率を数値で把握できる
    以上を満たせれば最低限クリアできると思います。
    その上で、

    日本の外国人観光客の一般的なリピート率を調査⇒研究題材企業と比較

    研究題材企業のリピート率が高ければ、何かしらの成功要因があるはずです。
    あとは研究題材企業のマーケティングの4Pをきちんと整理して、外国人観光客のリピート率向上の要因を探っていけば答えが見えてきそうだと思います。

    また何か質問があれば、お気軽にお問い合わせください。

  5. Jun4062 より:

    はじめまして。
    この記事を見つけて、私も企業研究をしています。
    今回の私のテーマは『禁煙化が進む中でJTがやっていくことのできる理由とは。』
    ということです。
    その中でいくつかフレームワークを使って将来予測したいと思うのですが、
    フレームワークがどのような結論をもたらすのかが難しいです。
    例えば『SWOT分析→将来予測』っていうのは簡単なことですか?
    何か他にいいフレームワークがあったら教えて欲しいです。。

    四年にもなってこんなことお尋ねするなんて、勉強不足が露呈してますがお許しください。

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます。
      面白そうな研究テーマですね。

      フレームワークを使うなら、SWOTかPPMが使えるかもしれません。

      順を追って説明します。

      「やっていける」=「存続できる」とすると、2つの仮説が考えられそうです。

      仮説1.タバコ事業が過去と比較しても衰退していない
      →タバコ事業の10年分程度の業績を調べ、衰退していないことを確認
      →SWOT分析をして現状の業績がなぜよいかを考える。(特に脅威を掘り下げることで、将来予測に役立てるかと思います。どのような脅威があり、それは対策可能かを考えてみましょう)

      仮説2.実はタバコ事業は衰退しており、他の事業が好調
      →これも10年程度の事業部別業績を調べ、どの事業が伸びているか確認
      →PPM分析で事業を整理(恐らく、タバコ事業が金のなる木にあたると予測します。問題時、花形の事業にどれだけ成長が見込めるかが、将来予測に繋がるでしょう)

      フレームワークを使う際はとにかく仮説が重要です。仮説が正しいことを説明するツールとして、フレームワークを活用しましょう。(仮説なしにフレームワークを使うと、どつぼにはまります)

      わからないことがあればまたお気軽にお問い合わせください。
      卒論応援しています!

      • Jun4062 より:

        ものすごく分かり易かったです!!!
        現在作成中なのでまた分からないことがありましたら質問させていただきます!
        ありがとうございました^_^

  6. ロムニャック より:

    初めまして。
    卒論で苦労していて、一つお聞きしたいことがあります。
    うちのゼミでは卒論の書き方のルールとして「理論と現実の差」というものを
    リサーチクエスチョンにしなければなりません、、、
    「理論と現実の差」というのは、理論上は、こうなるはずなのに、現実では、そうなっていないというものです。
    この縛りがあるおかげで、リサーチクエスチョンを考えるときに〇〇なのか?という疑問だけではなく、理論はこうなのに現実ではこうなっていない、ではなぜか?という一段階、入り込んだリサーチクエスチョンを考えなければならず、テーマを決めることすら苦労しています、、、
    なにかアドバイスを頂けると幸いです。

    • たかぴー より:

      ロムニャックさん

      コメントありがとうございます!
      卒論のテーマ設定の際、縛りがあるとのご相談ですね。
      卒論の進め方としては下記の2通りが考えられます。

      ①具体的な事例を先に決める
      ご自身の興味のある中で、大きく「成功/失敗」した「企業/製品・サービス」を1つ選びます。
      →経営学の理論(フレームワーク)を用いて、成功要因/失敗要因を探ります。
      →1つの理論では説明できない点が見つかれば、掘り下げて考えてみましょう。

      ②理論(フレームワーク)を先に決める
      ご自身で使いこなせそうな理論を1つ選びます。
      →興味のある「成功/失敗」した「企業/製品・サービス」を手当たり次第に理論を用いて分析します。
      →1つの理論では説明できない点が見つかれば、掘り下げて考えてみましょう。

      要は事例を先に決めるか、理論を先に決めるかの違いです。
      個人的には②の進め方がやりやすいのではないかと考えます。
      参考までに例を挙げておきますね。

      ▼参考例
      理論を「破壊的イノベーション」に決める。
      理論の主張=大企業が破壊的イノベーションにさらされると、たてまち滅ぼされてしまう
      →フィルムカメラにとって、デジタルカメラは破壊的イノベーションである
      →富士フィルムはフィルムカメラ事業を行っていたにも関わらず、企業として存続している
      →なぜか

      この場合、リサーチクエスチョンは「理論と現実の差/富士フィルムが破壊的イノベーションに見舞われながらも存続できた理由」となるのではないでしょうか。

      進め方としては以上を参考に頂ければと思います。
      不明点がございましたら、どうぞお気軽にご連絡くださいませ。

  7. ルパーーーン三世 より:

    はじめまして。卒論についてのアドバイス記事ありがとうございます!
    私は経営学科の経営学専攻でして、卒論で興味のあるアントレプレナーシップをテーマにしたいのですが苦戦をしています。

    私が決めたタイトルは、「なぜリクルート出身の起業家が多いのか?」です。

    これは、たかぴーさんがおっしゃっている企業研究にあたるものと思っているのですが、上手く進め方が分からない状態でして…。仮説としては、新規事業の公募やガツガツの営業、企業風土が影響しているのかなと思っているのです。しかし、リクルートに関するまとめサイトのような記事は多いのですが、学問的な記事がなく、また知り合いがリクルートにもいないため話を聞くことも難しいです。リクルート以外にも楽天やサイバーエージェントも企業候補として挙げています。
    もしよろしければ、アドバイスの方を頂けないでしょうか?よろしくお願いします。

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます!
      ご質問に、お答えしますね。

      早速本題ですが、まずは比較軸を作ったほうがよさそうです。「リクルート出身の起業家が”多い”」とのことですが、何と比較して多いのでしょうか。
      全体的な平均と比較して?ある特定企業と比較して?
      比較軸と比較して、リクルートの優れている点をまとめていくとよいでしょう。

      また、優れている点をまとめる際も「起業家に必要な要素」がまとめられている学術書を一読し、整理した方がよいかもしれません。
      仮説として営業力や企業風土を挙げられていますが、起業に必要な要素は人脈や資金力、会計の知識や技術力など多岐に渡ります。これらを一度整理することをおすすめします。

      最後に、リクルートの学術的な記事が少ないことを嘆いてらっしゃいますが、もう少し頑張ってみましょう笑
      記事が少ないということは、それだけあなたのテーマが先進的ということです。
      リクルートのHPや新卒採用サイト、転職者用の募集要項などにも意外な情報が落ちているものですよ。

      また疑問点などありましたら、ご連絡ください!
      応援しています。

  8. けんちゃん より:

    はじめまして。現在大学4年生のけんちゃんと申します。
    卒業論文について悩んでいたところ、この記事を見て読ませていただきました。
    簡潔にまとまっていて、硬い内容ではなく非常に参考になりました。

    自分は「日本におけるカーシェアリングサービスの将来性」というテーマで進めていこうと考えています。参考論文になるものを探してみたのですが、今のところ見当たらず新規性を見出し、挑戦してみようと思っています。日本と海外のカーシェアリングサービスの成功事例や失敗事例を比較、文化や価値観の違いなどから考察していこうと考えていました。ですが、自分が所属しているゼミナールでは「定量的分析」でなければならないという縛りがありまして、その縛りがあるためどのように将来性を考察していけばいいのかわかならくなりました。

    ここでいくつかアドバイスをしていただきたいです。
    ①このテーマで定量的分析は可能なのか
    ②可能であればどのような分析方法があるのか
    ③分析に用いるデータはどのようなものが考えられるのか
    ④その他

    よろしくお願いします。

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます!
      カーシェアの将来性、面白そうなテーマですね。
      以下の通り、ご質問にお答えします。

      ①このテーマで定量的分析は可能なのか
      →定量分析は可能です。

      ②可能であればどのような分析方法があるのか
      →統計学的な分析手法を期待しての質問と思われますが、これは分析の目的によるところが大きく、現時点では回答が難しいです。
       とはいえ、定量分析は、定性的な分析の上に成り立つ仮説を検証する際に用いると思いますので、まずは業界を深く知るところから始めてみてはいかがでしょうか。

      ③分析に用いるデータはどのようなものが考えられるのか
      データは数多く存在するので、余り困らないと思います。
      一般社団法人日本自動車販売連合会の以下サイトでは、新車の車種別・メーカー別の販売台数データが掲載されています。
      http://www.jada.or.jp/data/year/

      また、㈱ジェイティップスではカーシェア市場のデータを公開しています。
      https://www.carsharing360.com/market/

      ④その他
      ・テーマについて
      「カーシェアの将来性」ではまだリサーチクエスチョンがまだ曖昧な印象を受けます。
      これではどのような観点で将来性を語ればよいのか分かりません。
      「カーシェアは将来的にどの程度の広がりを見せるか?」くらいの具体的であれば、カーシェアの将来的な市場規模を答えればよいと分かりますね。

      ・業界構造の把握について
      まずはカーシェア業界をファイブフォース分析で分析することをおススメします。
      網羅的に業界構造を把握できますし、カーシェア市場が伸びるためのボトルネックを発見することができるでしょう。
      これは僕個人の主観ですが、代替品の脅威(特に自動車)の影響が強いと思っています。
      しかし、首都圏を中心に自動車は所有されなくなっていますし、これらの地域を中心にカーシェアは拠点数を拡大しています。

      都道府県別 ステーション数推移

      定量分析を行うのであれば、都道府県別の新車販売台数とステーション数の散布図を描き、相関係数を計算すると、-1に近い数値が出るのではないでしょうか。
      それを確認した後に、なぜ首都圏を中心に新車は売れなくなっているのか、その売れなくなっている原因は地方へも波及する可能性はあるのか、などと考えを進めていくと、議論は深まりそうですね。

      ・その他情報提供
      トヨタは今後自動車が売れなくなる未来を予測しているそうです。
      ちょうど2019年10月28日から、自社でカーシェアサービスを開始しました。

      トヨタのカーシェアリングサービス

      なぜトヨタが自動車が売れなくなると思っているのか、なぜカーシェアサービスを始めたのか、などを調べていくだけでも、けんちゃんさんの研究のヒントになるかもしれませんね。

      それでは追加でご質問等ありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください!

  9. あや より:

    卒論で悩んでいたところたかぴーさんの記事を読ませていただきました。私は有料動画配信サービス業界の顧客満足度と人気に相関関係があるのかということをテーマに書きたいと思うのですがテーマもうまくまとまりません。顧客満足度はNetflixが1位なのに利用者数は圧倒的にAmazonプライムが勝っています。その点を考えて顧客満足度の分析やNetflixが会員数を日本で増やす方法などを組み込みたいのですが、どのように進めていけばいいのかアドバイス頂けると嬉しいです。

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます!
      有料動画配信サービスは、5Gが始まるとますます拡大すると見られる市場ですから、やりがいがありますよね。

      さて、顧客満足度と人気の相関をテーマにとのことですが、
      まず最初に始めないといけないのは、顧客満足度と人気の定義付けですね。
      いただいたコメントをを読むに、人気=利用者数と捉えていると推測しますが、顧客満足度はどのように計測しましょう?
      それぞれのアプリの評価や、会員一人あたりの継続利用年数など、様々考えられますよね。
      これらのうち、あやさんが調べられる範囲で調べ、適切な顧客満足度の定義を決めてあげましょう。

      続いて、顧客満足度向上が会員数にどのような影響があるか考えてみましょう。
      1つ目は、現在の会員にサービスを利用し続けてもらうという意味で効果を発揮しそうです。
      一度獲得した会員が継続して利用してくれれば、新規利用者を獲得すればするほど、会員数は右肩上がりに増加していきますよね。
      2つ目は、継続会員の口コミによる新規顧客獲得効果が期待できます。
      Netflixにハマっている人は、当然友達におススメしますよね。

      ここまで考えると、顧客満足が高いとその分会員数も増えそうなものですが、
      あやさんのコメントを読む限り、NetflixはAmazonプライムより顧客満足度は高いけど、会員数は少ないと考えているんですよね?

      そうなると理由は3つ考えられます。

      ①実はNetflixの顧客満足度はAmazonプライムより低かった
      ②Amazonプライムのターゲット層がNetflixのターゲット層より単純に多い
      ③Amazonプライムは口コミ以外の新規会員獲得戦略がNetflixより優れている

      ①は顧客満足度をしっかりと定義付けて比較すると見えてきそうです。
      ②は例えばAmazonプライムが30~60代の幅広い年齢をターゲットにしているのに対し、Netflixは20代しかターゲットにしないとしたら、
      会員数に差が付くのは明らかですよね。各企業が取りたい思っているマーケットの規模を整理してみると良いでしょう。
      ③はAmazonプライムとNetflixの新規会員獲得のために取っている戦略をまとめてみると良いかもしれませんね。
      マーケティングミックス(4P)のフレームワークが使えると思います。

      一旦、思いついたことを書き殴ってしまいました。
      何か不明点・疑問点があれば遠慮なく追加質問してくださいね!

      あやさんの卒論が上手くいくことを心より応援しています。

  10. 田中 より:

    非常に学びになる記事をありがとうございます。
    私も卒論という壁が立ちはだかり、コメントさせていただきました。
    経済戦略ゼミに所属しているのですが、アパレル業界に興味があります。期限も迫っており、勝手な憶測で書きやすそうなファーストリテイリングをピックアップしょうと思いました。「ファーストリテイリングが業績を伸ばすワケ」というタイトルの予定です。
    全て自分のせいですが、非常に焦っている状況です。そこで誠に図々しいお願いなのですが、どのような進め方をすればいいのか詳しくアドバイスしていただきたいです。ささいなアドバイスでもありがたいです。テーマ自体を否定していただいても構いません。
    失礼なコメント申し訳ございません。何卒宜しくお願い致します。

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます。
      「ファーストリテイリングが業績を伸ばすワケ」焦点を絞っている、非常に良いテーマだと思います!
      この時期に卒論できていないと、焦りますよね。

      さて、焦る気持ちは分かるのですが、まずは落ち着いて3C分析から始めてみてはいかがでしょうか?

      ファーストリテイリングが所属する業界は「カジュアル衣料専門店業界」となります。
      この業界はそもそも伸びているのか、どのように消費者ニーズが変化しているのか、調べてみましょう。
      競合には「しまむら」「アダストリア」「ハニーズ」などがありますので、
      これらの企業とファーストリテイリングはどのような違いがあるのかを調べていくと、
      “伸びているワケ”を掴めるかもしれません。
      調べる際は各企業の有価証券報告書や決算説明会資料から当たってみると良いでしょう。

      恐らくコメントを読む限り、今から本を読む時間がないかと思います。
      できるだけWebに落ちている情報で、かつ信頼性の高いデータから進めてみることをお勧めします。

      また質問があれば、遠慮なく書き込んでくださいね。
      卒論頑張ってください!

  11. ぱら より:

    はじめまして。現在3年で経済学、業界・企業分析、経営戦略、リーダーシップ、などなど専攻してそれを元に書こうと思っています。
    しかし卒論で何を書きたいかが定められていない為、早めに決めたいなと思いコメントさせて頂きました。
    今若干頭に浮かんでいることは、オーナー企業と経営の定量化分析です。
    もしよろしければ、アドバイスの方を頂けないでしょうか?よろしくお願いします。

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます!
      定量分析するとしたら、上場企業に絞るべきでしょうね。
      その方がデータがリッチに取れると思います。

  12. ちょこ より:

    はじめまして。現在大学4年生ちょこと申します。
    卒業論文について悩んでいたところ、この記事を見て読ませていただきました。とても読みやすく非常に参考になりました‼︎
    私は企業分析でいきなりステーキについて書こうと思っています。自分がアルバイトをしており社員にインタビューしやすく、経営の分析を行いたいと思いました。
    ですが、リサーチクエスチョンの部分でつまずいており、
    ・なぜこれほどまでに不景気に陥ったのか
    ・いつから閉店し始めたのかなど
    すぐに答えを見出せてしまうのではないかと思いつまずいております。
    何かアドバイスをいただけないでしょうか(>_<)
    よろしくお願い致します。

    • たかぴー より:

      嬉しいコメントありがごうございます!
      何かと話題の「いきなりステーキ」が気になる気持ち、よく分かります。
      最近では経営悪化が取り沙汰されていますが、そもそも「いきなりステーキ」がここまで成長できた理由に着目してみるのはいかがでしょうか?
      レッドオーシャンの外食産業で、あそこまで急成長するケースも珍しいかと。
      そして、一時の成長の後、なぜあんなにも急速に店舗拡大を推し進めたのでしょうか?
      ひょっとしたら「企業として、いきなりステーキの店舗数拡大を急ぐこと」が、その時点での合理的な経営判断だったのかもしれません。
      もしそうであれば、今の「いきなりステーキ」の失敗はどの企業にも起こりえる事象で、その失敗を未然に防ぐ方法も見つかるかもしれません。

      また参考までに、現在のいきなりステーキの財務状況を分析したYouTube動画がありますので、紹介しておきます。
      いきなりステーキ 20億円借金した本当の理由がヤバすぎた

      分からないことがあれば、またお気軽にご相談ください。
      それでは卒論頑張ってください!!

      • ちょこ より:

        返信いただきありがとうございます!
        いきなりステーキの論文構成をこのようにして進めて行こうと考えているのですが
        アドバイスいただきたいです。。。
        よろしくお願いいたします!!

        論文構成
        第1章 研究目的 
        第2章 なぜこの店が流行ったのか、店舗数を急激に増やした理由
                      開店当時の状態 経営スタイル
                      売上高の表作成――いつから売り上げが落ち込んでいったのかをみて、その年に何があったのか。また売り上げが落ちた際の要因をまとめる

        第3章 チェーン店で同じように陥った店がないか調べる。
        その後その店は回復したのか、経営悪化したのかをみる。
        経営悪化が続いている店舗:例:東京ちからめし
        なぜこの店が悪化したのか、どういった経緯があったのか
        V字回復:マック
        なぜ回復したのか、なぜ今だに人が来るのか調べる

        第4章 どの点においていきなりと似ているのか、いきなりが当てはまるのかをみる。

        第5章 自分の想定した閉店予想を実際のいきなりの閉店要素が一致していたのかを確認する。検証結果をみる。

        第6章 この先いきなりステーキの経営悪化を防ぐためにどうやり方を変えていけばいいのか 。
        また似た現状に陥っている企業がないかをしらべる。なぜその店が当てはまるのか調べた経営悪化要因に当てはめて考える。

        卒論がうまく進められるか不安です。
        どんなささいなアドバイスでもご指摘でもいいのでコメントいただけたら嬉しいです。
        よろしくお願いいたします。

        • たかぴー より:

          さらなるコメントありがとうございます!
          実際に手を動かす前に、しっかりと論文構成まで考えられていて、素晴らしいと思います!!

          さて、論文構成を評価する前に、いくつか教えてください。

          ①リサーチクエスチョンは何に設定したのでしょうか?
          ②卒論の最終提出期限はいつまでしょうか?

          論文構成を拝見したところ、恐らくリサーチクエスチョンは「いきなりステーキの経営悪化を防ぐための経営戦略とは?」だと思いますが、もしそうだとすると、第3章~第5章の構成を見直さなかければならないと感じます。
          また、調べる量も膨大になると思われるので、老婆心ながら提出期限に間に合うか心配した次第です。

          またコメントいただければ幸いです。より良い卒論にできるよう一緒に考えましょう!

  13. ハルカス より:

    初めまして
    現在大学三年生のものです
    まだ先ですが卒論のテーマを何にしたらいいか迷っています。
    ①新型コロナウイルスによる企業の売り上げの動向か、②若者を選挙に行かせる方法か、③メルカリ、アマゾン、ヤフオクなどのECサイトの売り上げの違いについて この3点のどれにしようか迷っています。
    まず、どのテーマだと書きやすいのか
    またどのように進めればよいか教えて欲しいです。

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます。
      ハルカスさんの専攻が経営学の前提で考えると、②だけが政治がテーマですので、明らかに仲間外れです。
      もし政治経済学が先行であれば、②を選んでも良いかもしれませんが、そうでないなら①か③から選択する方が無難でしょう。
      また、①と③を比較すると、どちらかというと①の方が経済学に近しいかと思います。
      マクロ環境の分析に自信があれば①を選択、そうではなく個別企業の研究をされたいなら③を選択すると良いでしょう。

  14. あーさん より:

    はじめまして。あーさんと申します。
    私は「クックパッドという料理サイトがある中で、後発のクラシルが躍進する理由」をテーマで書きたいと思っております。(テーマも、これで良いのか不安です)
    ただ、卒論である以上先行研究を用いなければなりません。
    例えば、「ヤフオクがある中で、後発のメルカリが躍進した理由」みたいな先行研究があれば、その理由を経営学のフレームワークとして使って、今回のテーマと関連させることができると思いましたが、なかなか見つかりません。
    また、クラシルやクックパッドに直接言及する先行研究は当然なく、どのような先行研究を選んでテーマと結びつけばよいか悩んでおります。
    クラシルに関する資料も少ないです。
    当然、論文全体の流れも決まっておりません。
    分からないことだらけで恐縮ですが、何かアドバイスをいただけると幸いです、、、

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます!
      今までいくつかの質問を受けてきましたが、その中でもトップクラスでよく調べ、ご自身で考えられた上でのご質問だと感じ、正直感心いたしました。

      さて、ご質問に回答いたしますと、確かに「クックパッド vs クラシル」だけで考えると、先行研究を見つけるのは難しいかもしれませんね。
      もう少し視野を広げて「一見成熟したと思われる市場で、後発企業がシェアを伸ばした事例」で考えると、かなり多く事例が見つかると思います。
      例えばドコモはかつて圧倒的業界シェアNo.1でしたが、ずいぶんソフトバンクにシェアを奪われてしまいました。
      また、「テキスト vs 動画」という構造で考えると、「新聞 vs テレビ」の事例も先行研究として考えられるかもしれません。

      いずれにしても、まずはもう少しクラシルの成功要因を掘り下げてみてもよいかもしれません。
      市場に視点を置いて、①クックパッドからシェアを奪ったのか、②それともクックパッドの顧客以外に受け入れられ市場そのものを広げたのか、技術に視点を置いて、①持続的技術革新があったのか、②破壊的技術革新があったのかなど、単に成功したと言っても、いくつかのパターンがあります。
      その成功パターンと近しい事例の先行研究を見つけるのが、次のステップとして良いのではないかと個人的には思います。

      また何かございましたら、お気軽にコメントください!
      卒論頑張ってくださいね。

  15. やまぴー より:

    はじめまして。私は現在大学4年生、経営戦略ゼミでの卒論にとてもてこずっています。
    そんな中たかぴー様の当記事を拝見しとても参考にしたいと思いました。
    私は「なぜ後発のインスタグラムの方が、先発のFacebookよりも日本で成功しているのか。」「SNSのビジネス参入」などSNSを中心とした卒論を書こうと思っているのですが。
    なんでもいいです!どうか私に助言をください!!

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます!
      「後発のインスタグラムの成功」は、やまぴーさんの一つ前に質問している、あーさんへの回答が参考になるかと思います。
      とはいえ、ご質問への率直な感想を申し上げると、もう少しリサーチクエスチョンの深堀が必要と感じました。
      一旦Webベースで簡単にでも良いので、SNS市場を調べてみてはいかがでしょうか?
      業界構造を把握するためには、ファイブフォース分析がお勧めです。
      その中でまた分からないことがありましたら、ご連絡ください!

  16. ラーメン より:

    初めまして。
    この記事を見てとても参考にさせていただいています。
    私も今卒業論文を執筆しているのですが、アドバイスをいただけたら幸いです。
    私は「新しい配信サービスは日本とアメリカのテレビ業界構造を変えていくのか」というリサーチクエスチョンで書いています。
    第1章 研究目的 
    第2章 現在の映像業界の現状
     2.1 アメリカの現状
     2.2 日本の現状
    2.3新しいテクノロジーに対応したデバイス等の現状

    第3章 アメリカマーケット構造分析
    3.1 Netflix ケーススタディ
    3.2 Comcast ケーススタディ
    3.3アメリカテレビ産業の5フォース分析

    第4章 日本マーケット構造分析
    3.1Hulu ケーススタディ
    3.2 Abema ケーススタディ
    3.3日本テレビ産業の5フォース分析

    第5章 新しい業界構造への対応策の考察
    5.1 放送局によるネット同時配信へ
    5.2 動画業界で考えられる生き残りのための対策
    5.2.2 放送コンテンツの適切かつ円滑な制作・配信の推進

    このように書いている途中なのですが、マーケット業界分析のところに特に苦慮しております。
    5フォース分析とケーススタディがうまく折り合いつける方法やその他のアドバイス等もしありましたらご教授いただけたら幸いです。
    よろしくお願い致します。

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます。よく考えられていますね。
      私が所属している業界ということもあり、考えをまとめるため返信が遅れてしまいました。

      さて、5フォース分析は業界構造を捉え、どの要素が業界の利益を奪っているかを分析するフレームワークです。

      1.新規参入の脅威:法律で守られているので、基本的に新規参入の無い業界です。そのため、潤沢な利潤を確保してきました。

      2.代替品の脅威:まさにネット動画が当たるでしょう。ユーザーの可処分時間を奪い、テレビが見られなくなってきたと言われるようになっています。

      3.売り手の交渉力:各芸能事務所が当たるかと思います。最近はタレントがYouTubeに参入し、テレビ出演にこだわる必要がなくなってきました。ギャラ交渉の面でも、強気に出る場面があるのかもしれません。

      4.買い手の交渉力:テレビ局の客はあくまで広告主です。広告主目線では、テレビ離れによりテレビ広告への出稿価値が下がっています。買い手も交渉力を増していることがわかります。

      5.業界内での競争:各放送エリアごとに系列局があり、それぞれ熾烈な視聴率獲得競争が行われています。少し前まではフジテレビが業界No.1でしたが、日テレに追い抜かれています。

      以上を踏まえると、もともと業界内の争いが激しい中で、さらに代替品の登場により、買い手・売り手の交渉力が増し、テレビ業界から利益を奪っている様子が読み取れるかと思います。

      続いて書いていただいたトピックスに移りますが、以下2つの観点は是非加えていただきたいと思います。

      ①Tverケーススタディ
      ②地方局の現状

      ①は在京キー局で最も力を入れている配信プラットフォームです。どの局も口を揃えてHuluやFODより優先すると言っています。これを抜きにしてネット動画への対応は語れないかと思います。

      ②も重要な観点です。コンテンツを作っている在京キー局に目が行きがちですが、地方局のおかげで全国で同じ番組を見ることができています。ネット動画がスタンダードになった場合、大きく影響を受けるのは間違いなく彼らです。テレビ業界を分析する上では、こちらも必要かと思います。

      最後に、私なりの考えですが、業界環境に大きな変化があった時には、企業の強みに目を向けるべきと考えています。
      テレビ局の強みはコンテンツ制作力と考えます。この強みを活かし、どのようにネット動画に対応するか、これを日々テレビ局の方々は必死になって思案しています。

      論文のテーマがかなり壮大なため、執筆も大変かと思いますが、その分やりがいもあるかと思います。
      是非、頑張ってくださいね。追加の質問等があれば遠慮なく書き込みください。

  17. より:

    任天堂について論文を書きたいのですが、描きやすい問いが思いつかないのですが、何かあると思いますか?アドバイスください

    • たかぴー より:

      コメントありがとうございます。
      近年の任天堂の状況を振り返りますと、下記3点が注目されています。
      1.ニンテンドースイッチの成功
      2.スマホアプリへの参入
      3.スマホアプリ市場拡大に伴う、携帯型ゲーム機からの撤退

      スマホアプリに大きな影響を受けている業界ですので、まずはこの辺りを調べ、任天堂がどのように対応しているか考えを巡らせてみてはいかがでしょうか?

  18. やっくん より:

    こんにちは!
    現在大学3年、経営のゼミに所属しています。
    卒論のテーマで自分が興味あるのが「鬼滅の刃」しか思いつかないです。
    鬼滅の刃のマーケティング戦略のような論文は書けると思いますか?
    アドバイスいただけると嬉しいです。

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